新たなる怪物の騎士
怪物帝国に招き入れ、
怪京城内の謁見の間に、
ゴートが転位させた他亜人の面々…
妙に見覚えが有った…
「あっ!あの時の狼女!?」
「あの時の真面目な、
オーク男二人組!?」
「まさか魔女から、
大魔王になるだなんて…」
「ハイカー王謁見してから、
色々遭ったのよ…
まあ私もさっき即位したばかりで、
色々ガタガタだけど、
魔族が苦手な経理を、
貴方達に任せたいからね…
オークは外の連中のせいで、
魔族にすこぶる印象悪いけど、
もし何か嫌がらせされたら、
『大魔王陛下と新魔王殿下の勅命だぞ』
と言って言いわ。
何なら私とバルバトス王が、
詔書を書いても?」
「いいえ我々にも、
プライドが有ります」
「貴女の威を借りずとも、
これからの働きで、
オークの印象を変えてみせます」
まるで米軍日系人部隊の様な、
誇り高さだ!
オークにはオーク、
経理には経理の矜持が有る訳か!
次のオーガ男二人は、
ドーナ女王謁見で見掛けたな。
NTRれ夫とシングルファーザーか…
「そこにオーク居るのは不安ですが、
妻に不倫された悲しみをバネに、
この怪京城を守ります!」
「働き次第では貴方に相応しい、
貞淑な女性を紹介するわ」
「ベビーシッター用意とは有り難い!
これで心置き無く息子の為にも、
働けます!」
「エルフヒーラーには、
保険証効く様にするわ。
保育所や学校も建設予定よ」
ゴブリン祭司達は、
ホーブ王近くで見掛けたな。
ホーブ王の弟子かな?
「魔神像が貴方達のとは、
かなり違っていたけど、
冠婚葬祭頼むわよ」
「お任せ下さい!」
「修行中の身ですが、
魔神様は以前召喚した事有ります!」
エルフ医師、教師は初めて見たが、
服飾職人は見覚え有る。
「お久しぶりです怪物の魔女様…
いえ大魔王陛下!
貴女のアダムワールド服は、
エルフの里の服飾革命でした!
これから派生した服は、
エルフ女達に飛ぶ様に売れてます!」
エルフ服飾職人は、
洗濯修理した私の首狩高校制服を渡し、
サワイが爪で挟んで受け取った。
しかし今エルフ女達も、
ジャンスカ着ているのか…
凄い状況だな…
「そこで!
大魔王に即位した栄子様の為、
戴冠式に相応しい新たな服を、
私に作らせて下さい!」
「そう言うと思って、
既に私の希望を、
サワイに描かせてみたわ」
サワイが爪に挟んで渡したデザイン画…
受け取って衝撃を受けていた。
「これですか!?」
「それよ」
「もっと豪華なドレスを、
作れますが…」
「いいから!
それなら早く作れるでしょ」