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悪役令嬢モンスターと人類滅ぼす  作者: 龍に本
第二章 勇者の猛威
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大魔王爆誕

マークの街ことアルファは、

第一王都だけありきらびやかで、

確かに悪魔帝国本来の首都らしい…



しかし一番目を引くのは、

中央広場の巨大銅像だ。


旧魔王の首を掲げる勇者が、

自由の女神の様に建っている!



「ここには前は、

旧魔王陛下の立像が建ってたのに…」



「人間どもめ…

何てもの造りやがる」



魔族兵達が、

栄枯盛衰を嘆いている。



なるほど一番目立つ場所故に、

ここは今の支配者を示す、

シンボルの銅像が建つのか。



「今すぐこの勇者像を取り壊して、

新しい銅像は後で考えましょ」



そしてさっきまで、

イイヒー侯爵が住んでいた、

旧魔王城に到着した。


禍々しいながらも豪華で、

第二王都の新魔王城とは、

クオリティが違う!


高速インター沿いラブホと、

ノンシュヴァインタイン城くらい!



色々気になる部屋は多いが、

やはりここはメインとなる、

謁見の間からだ。


サスカッチ軍は、

モナカ王国やイイヒー家紋章を、

破り捨てていたみたいだが、

それ以外は綺麗だった。



「さーてあの玉座、

今度は誰が座るのかしらね…」



取り敢えず玉座は近寄らず、

様子を見ていると、

蹄の音が鳴り響いた。


バルコニーから見ると、

ユニコーンに乗った、

バルバトス王とその一行が到着した様だ。



てかユニコーン!?

乙女しか乗せない筈じゃ…


いやでも女装した男も有りらしいから、

後ろの処女とかかな?



「怪物の魔女様、

みごとアルファ都を奪還頂き、

真にありがとうございます」



訪れて跪くバルバトス王達に

何故魔族軍だけ、

少なかった疑問を抱いたが、


言い訳を聞くのも面倒だし、

大物ぶりたい気分なので、

そこには触れない様にした。



「えーとそこ平伏してないで、

魔王なら玉座どうぞ、

あそこ貴方のお父様の席なんだし」



「いいえ!あそこは僕なんかより、

貴女こそ相応しい玉座です!

この王都を取り返した貴女こそ、

次の魔王に相応しい!」



「いいえ、玉座と国は有り難く頂くけど、

私は魔王にはならないわ、

魔王だと魔族の悪魔帝国だけでしょ?


私はモンスター全体を守る、

名実ともに怪物帝国に改め、

大魔王になる!」



気に入っていたから本当はもう少し、

怪物の魔女を名乗りたかったけど、

ヒドラの様に可哀想なモンスターを救うには、

魔女や魔王では足りない…



いつぞやホーブ王が言ってたな…


私は勇者を倒す大魔王になると…


まだ勇者の倒し方は分からないけど、

なってやろうじゃないか!

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