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悪役令嬢モンスターと人類滅ぼす  作者: 龍に本
第二章 勇者の猛威
135/263

エンパイア・クレスト

魔族の首都奪還作戦前に、

私たち怪物帝国の旗印を、

考える必要が有る…



用意された部屋に通されると、


エルフどころか、

羽根の魔女の部屋以下ではあるが、

屋根が有るので、

野宿よりはずっと良い。



机も有るから、

考えやすいかも…


モナカ王国など、

凝った西洋の紋章も格好良いが、


亜人の子どもがノートや地面に、

落書き出来る様な、

シンプルかつインパクト有る、

マークにしたい。



仲間入りしたいモンスターが、

義勇軍結成して、

加わりやすくするためでもある。



格好良い竜種の模様を考えたが、

ドラゴンたちだけ、

優遇する印象を与えかねない…


骨とかも考えたが、

アンデッド優遇の印象も…



「よし!これどうかな?」



私は紙に筆ペンで、

「怪」と書いて○マークにした。


怪獣だけでなく怪人など、

怪物全般を統合した、

漢字一文字である。



「怪!?わしら怪しまれたくは…」



先生はアダムワールド漢字に近い、

ドハワールド蓬莱文字を知る故に、

不評だった。



「文字全然わかんないすけど、

なんか格好良い模様す!」



サワイは漢字一切分からない故に、

外国人の様にデザインを評価した。



「これ子どもも書ける様に、

簡単になつもりだよな?


蓬莱文字知らない、

モナカ王国のみんなには、

複雑で難しい様な…」



ゴートはかなり客観的な、

ダメ出しをした。



「確かに!漢字知らないと、

難しいかも…じゃあ」



私は「かい」に○マークにした。



「先ほどのでよい!

こんな間抜けな旗印は嫌なり!」



「可愛いすけど、

弱そうすね…」 



「う、うん…

みんな蓬莱文字の勉強なると、

思えば…」



こうして怪物帝国の紋章は、

「怪」に○で決定した。


翌日悪魔帝国内の、

旗職人達に作らせて、

錬金術で沢山量産した。



更に翌々日はそれを持たせる、

怪物の騎士団を編成する…


主力は今まで温存していた、

アンデッド四万である。



アンデッドドラゴンの、

ニーズヘッグはでかくて格好良いので、

私の輿扱いにする。


隣には側近の、

サワイ、先生を並び立たせて、

ゴートには転位に専念してもらう。


スケルトンの骨椅子は、

お尻痛いから辞めて、

ゴートの革張りソファーにし、

骨で柱や屋根を作った。



そこにゴート転移魔法で、

迷宮旗印ゴブリン軍千、

金貨旗印オーク軍二千、

樹旗印エルフ軍一万を呼んだ。


王族達に命じられたからか、

エルフ兵達は嫌々渋々な眼で、

私や他亜人を見下している。



「キッキー!来たっキー!」



「魔女様、ようやく我らの意見、

纏まりました!」



「来てくれてありがとう!」



セイゴクー王の、

バナナ旗印サスカッチ軍と、

ケイン参謀の、

肉球と骨旗印コボルト軍も来た。


オーガ軍は、

まだ内部抗争激しいから、

今回は無理だった…


だが肝心要の炎旗印の魔王軍は、

なんと!ゴブリン軍より少ない、

八百だった!



「本隊来たのは、

サスカッチ軍とコボルト軍のみか…

それでも合わせて三千…


全軍五万六千八百…

今はマークの街な、

王都アルファの軍は六万だから、

ほぼ互角だけど…


バルバトス王あんな事言いつつ、

まだ私を試している?


もしくは平伏しているのは、

上層部だけで、

悪魔世論はまだ冷ややかなの?


なんか悪魔軍も私に、

疑問の眼を向けている様な…


何にせよ私達の、

お手並み拝見て訳ね…」



エマの街は奇襲で焼き討ちしたが、

王都アルファ改めマークの街は、

首都機能維持の為に、

出来るだけ破壊せずに、

手に入れたい…

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