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悪役令嬢モンスターと人類滅ぼす  作者: 龍に本
第二章 勇者の猛威
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魔族の対応

謁見の間扉もボロボロで塗装剥がれ、

私が手動で開けるとなんと!


全員玉座ではなく、

私を向いて跪いていた!


真ん中一番前のゴスロリは、

姫だろうか?

いや、女にしては少しゴツいし、

男?王子?小姓か!?



「あの…今の魔王は何処ですか?

玉座に見当たりませんが…」



「高名なる怪物の魔女様…


僕が新しい魔王、

バルバトスです!」



こいつ魔王なの!?

全然そうは見えない!


ビジュアル系バンド追っかけて、

人喰い熊ぬいぐるみを、

抱いてそうに見える!


声はかなり高いが、

確かに声高い男~声低い女辺りだ!


なるほど男装娘な勇者のライバルだから、

女装した男の娘と言う訳か…



「先ずは夢魔で、

貴女を試した無礼、

お許し下さい!」



「あぁ…あの時のサキュバス…

その後も色んなモンスターが、

いっぱい出たから、

今となっては懐かしい…」



「これが悪鬼の王!?

稚子か?女形?」



先生にとって男の娘は、

和風変換したら、

そうなんだ…



「でも何で当代魔王様ともあろう方が、

人狼の私に跪いているのですか?

頭を上げて下さい!」



「父上でもある先代魔王が勇者に討たれ、

モナカ王国に負けて、

王都アルファを奪われて以来…


僕ら残党にはもう、

かつての魔王軍ほどの強者はおらず、

国もどんどん貧しくなるばかり…


人員乏しく、

この参謀メフィストフェレスも、

庶民から引き上げました!」



なるほど叩き上げか…

オーガ宰相と違って、

忠誠心高そうなNo.2だなあ…


むしろオーガ重臣が特別奸臣なだけで、

他亜人重臣は忠臣ばかりだったがで、



「政治ではモナカ王国、

経済では蓬莱国に支配されて、

細々とレジスタンスをやるしか有りません!」



そういや転生する時、

女神が私に勇者と、

魔物モンスターの、

残党狩りしろと言ってたな…


つまり本来私は勇者と共に、

こいつらと敵対する予定だったのか!



「なので!

偉大なる魔神様が遣わした、

武勇優れる怪物の魔女様に、

是非ともご助力願いたいのです!


あの勇者を追い払ったなんて! 


なんなら僕は譲位し、

魔王の座をお譲りしても構いません!


僕の民と国土を守れるなら、

地位は喜んで捧げます!」



「悪鬼ども…地獄から来たとは思えぬ程、

しおらしいな…」



先生もカルチャーショックを受けている!


なんだ、魔族と言うからには、

エルフより傲慢そうで、

オーガより凶暴そうな印象有ったが、


むしろ今までの亜人種族で一番、

大人しいんじゃ…


私が口説かれる側か!?



しかしあのバルバトス王の眼…


私に刺々しい王冠を突き出し、

プライドをかなぐり捨てている様で、

民と領土を守る事こそが誇りの様な…


国体の為なら手段を選ばぬ、

覚悟を決めた漢の眼だ…


逆に男らしいのか?



「えーと買い被り過ぎです…

私も一応女神が転移させたし、

能力はモンスターと話せて、

ちょっと剣かじった程度で…」



剣かじるのは、

二重の意味で!



「勇者を追い払ったのは、

この驚いているドラゴニュートで、

私自身は配下の怪物の騎士団より、

弱いんですよ…」



「えっ!?魔女様が、

眷属より弱い!?」



「まさか…信じられません…」



「自分より弱い主に従うなんて、

考えられないよね…」



動揺したバルバトス王は振り向き、

メフィストフェレスや、

他重臣魔族たちとヒソヒソ話し始めた。



バルバトス王は男の娘で、

一見女々しそうに見えるし、

弱いと言うが、

現在の魔族では最強だから、

皆従っている様だ…

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