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悪役令嬢モンスターと人類滅ぼす  作者: 龍に本
第二章 勇者の猛威
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兜割り成功

「先生!兜割り出来ました!」



(まこと)か!?」



私は先生を、

兜割り練習の岩前に呼んだ。



「見てて下さい…」



「!?」



私は西洋兜を岩上でなく、

岩横に寝かせる様に置いた。


そして人斬り丸の柄を手でなく、

口に咥えてから、

完全な狼になった。


あの犬漫画や、

伝説だが人知れぬ犬守護神的な、

剣を口に咥える構えだ。



かなり離れてから助走をつけ、

刃が兜に激突した!



「ぬうううううううううううう!!!!」



人型時代とは比べ物にならぬ、

顎と首の力!

二本足とは比べ物にならぬ、

四本足の踏ん張り!


靴底では得られぬ、

肉球と爪ならではのグリップ力!



人斬り丸柄紐の味が口に広がり、

筋肉だけでなく牙も負担かかる…


目の前の岩に、

憎い勇者の顔を浮かべて、

足を地面にめり込ませつつ、

兜のひしゃげる金属音を聞きつつ、

遂に岩に刃に到達した。


ドーナ女王に言われた通り、

狼の力を最大限活かした斬撃!



「ふんっ!やったあ!

どうですか先生?


切断面かなり汚く、

ねじ切る感じですが」



人斬り丸には、

私の歯茎からの血が滴る。


先生は引いている!



「…わしが思っていたのと、

全く違うが…

ま、まあよく割れたな。

はははは…


細やかな太刀筋は、

出来ぬだろが…」



先生苦笑いしている!



「大丈夫です!

先生が思っている人型でも、

稽古怠ってません!」



私はケモ耳人型に戻り、

普通に岩上に西洋兜を置き、

普通に上段からも振り下ろした!



「ほら!人型では割れませんが、

前よりは深く斬り込んでませんか!?」



「はははは…精進せえよ」



先生が爪刀咥えて斬るなら、

どんな斬撃か見たかったが、

人型に拘る様子では、

難しそうだった。

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