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悪役令嬢モンスターと人類滅ぼす  作者: 龍に本
第二章 勇者の猛威
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乱暴な公平

他重臣は動揺し、

オーガ官僚は苦悶の表情で、

斬り落とされた自分の腕を拾う…


そして重臣全員ひれ伏して、

ドーナ女王に許しを乞うた。

 


「申し訳ございませぬ!」



「つい我々も野心で!」



「女王お許し下さい」



「ぐぬぬぬぬ…

だが元はと言えば、

あっちの奴隷どもが!


俺のメイスを盗んでオークに換金し、

それで酒を飲んでいたからです!」



「ギクッ!?」



見るとラピスを更に幼くした様な、

人型ケット・シーの女の子と、

私好みの完全な猫型のケット・シー…


見ただけで許したくなる、

非常に可愛いらしい泥棒猫二体が、

動揺し逃げようとした。



だがドーナ女王は更に転がり、

泥棒猫二体を、

纏めてレガリアメイス横凪で、

全身血肉に変えてしまった!



「ケット・シーども…

勘違いした様だから言っておく…

あたいはあくまで従う者の味方…

ナメた真似した者は殺す!


オーガもケット・シーも、

貴族も奴隷も関係無い!

わかったか!」



「は、はい!」



血塗れのドーナ女王に、

他ケット・シーや一般オーガも、

一斉にひれ伏した。


なるほど差別される側が全員、

善良で可哀想ならば、

差別する側を倒してめでたしめでたしだが、

現実はそうではない…


差別される側も、

弱い立場を悪用して、

それで更に、

差別意識を高める場合も有る…


善悪に貴賤は無いのか…



モンスター好きの私なら、

今の泥棒猫ケット・シーどころか、

オーガ宰相すら「めっ!」で済ましかねない…


群れワイバーン時の様に、

武器向けて威嚇だけでは、

ナメられたままだったしな…


怪物帝国建国目指す私には、

ドーナ女王は見習うべき、

具体的な理想像かも…


乱暴過ぎるけど!乱暴過ぎるけど!



そしてドーナ女王は、

助かったラピスにも、

血塗れのレガリアメイスを向けた。



「そしてラピス…


もしまた春を売る、

ナメた真似をしたら、

お前でも殺すからな!」

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