オーガコント
「入れ」
オーガ男はドアを開くと、
跪いて報告した。
「先ほどの人狼女とワイバーン、
どうやら忍び込んだ様です」
「探して見つけ次第殺せ!」
今ここに居るよ!
オーガ男が帰ると、
再びドーナ女王は猫耳装着し、
ラピスは首輪を取り外した。
「お姉にゃんね~
ケット・シーになれたから次は、
ラピス以外のケット・シーも全員、
奴隷から解放して、
みんにゃ仲良くにゃるのが夢なんだ~️」
「わあい!
ケット・シーみんな喜ぶよ️♥️」
人間やめる夢叶えた私が、
次は怪物帝国的な!?
強権的なドーナ女王でも、
直ぐには奴隷制を、
廃止出来ないのか…
てかケット・シーて、
そんな喋り方じゃないだろ!
「女王…いいですか?」
「入れ」
するとドーナ女王とラピスは、
また姉妹から主従に戻り、
先ほどのオーガ男の報告を聞く。
「人狼が使役する、
ゴーレムとドラゴニュート…
入り口前で居座って、
なかなか去りません!」
「殺してどかせ!」
ゴートと先生なら、
大丈夫だから文字通り、
今は置いといて…
二人は再び、
お姉にゃんと妹に戻った。
「あーん!さっきから面倒だにゃ~!
堂々と皆の前でラピスと、
早くにゃんにゃんしたいにゃ~!」
「きっと他のオーガさん達も、
そう思っているよ♥️」
確かに面倒!
この面倒起こしたの私だけど!
てか他のオーガは、
そう思ってないからあんたら、
今隠してんだろ!
しかし二人だけの世界に、
隠れている私ではツッコミ切れない!
「女王!ゴーレムとドラゴニュート、
強過ぎてどかせませ…
あっ!?」
ゴートと先生で余裕を無くして、
切羽詰まったオーガ男は、
ノック無しで二人だけの世界を、
目撃してしまった!
「見たな!?」
ドーナ女王はレガリアメイスを構え、
猫耳装着のまま威厳有る、
戦鬼女王に戻った!
「見てません見てません!
女王がケット・シーを真似て、
その奴隷に甘えて、
奴隷廃止なんて見てません!」
全部見てた!
哀れオーガ男は廊下にて、
ドーナ女王のレガリアメイスで、
粛清されてしまった!
「よし!サワイ今のうち」
「どさくさに紛れて、
逃げるんすね!」
「違う!今女王を口説く!」
「えー!?」