オーガ女王の夢
「ん?変な臭いと気配する様な…
さっき謁見の間でした様な…」
「き、気のせいだよ!
それよりお姉ちゃん、
今日もお疲れ様️」
ドーナ女王は、
レガリアメイスを壁にかけると、
ラピスはドーナの鎧を脱がせた。
メイドに近いのか、
私も学校から帰ったら、
あんな風に若本に脱がされ、
着替えさせられたが…
すると肌着のドーナ女王は、
ラピスに抱き付いた。
「あーん!今日も疲れたよぉ~!
なんか変な人狼が来て、
面倒臭かったよぉ~!」
「よしよし♥️
お客さんのお相手、
頑張ったね偉いね♥️」
なんと!ドーナ女王は、
さっきの威厳と一変し、
ラピスに甘えていた!
どっちが妹分か分からない!
てか私の相手は、
同族粛清より疲れたのか!?
そしてドーナ女王は、
ラピスの膝枕に頭を埋めた。
「うわーんラピスラピス~♥️
もうオーガやめたいよ~!
ラピスみたいな可愛いケット・シーなって、
にゃんにゃんしたいよぉ~!」
鬼の女王なのに、
猫の奴隷に憧れているのか!?
私やサワイも同族嫌い、
異種族に憧れるが、
ギャップも相俟って、
ドーナ女王の夢のが破壊力有る…
「じゃあいつも頑張るお姉ちゃんに、
今日はあたしからプレゼント♥️
あたしの手作りだよ」
「プレゼント!?何かな~?」
ラピスがドーナ女王の頭に嵌めたのは、
猫耳カチューシャだった!
ケット・シーなら生え変わりの、
抜け毛使ったのだろうか?
しかもオーガ角にピッタリ、
覆う構造だった!
「わあい!これでお姉ちゃんは、
お姉にゃんだ~♥️」
「うふふ♥️
お姉にゃんとっても可愛いよ♥️」
ドーナ女王の夢は、
かなり早めに叶った。
むしろ本当にケット・シー変身より、
ラピス手作り猫耳装着のが、
良いかも知れない…
「女王…いいですか?」
ドアをオーガ男がノックすると、
ドーナ女王は猫耳カチューシャを外し、
レガリアメイスを構えて、
さっきの威厳有るオーガ女王に戻った。
ラピスも傍に有った、
首輪を装着した。
奴隷の首輪も、
取り外し式なのか!?