妹ぽい妹分
「あーごめんなさい、
私は人狼の魔女、
大倉栄子。
こっちはワイバーンのサワイ。
ドーナ女王と仲良くなりたくて、
ここまで来たの」
サワイは小さいままで、
私だけ人型に戻った。
ケモ耳でこのケット・シーに、
近い姿だ。
「わあ!お姉ちゃん狼さんで魔女なんだ!?
この子すっごく可愛い~♥️
あたしはラピスラズリ!」
「辞めろ猫!触んな!」
ラピスは人型で、
好みではない筈なのに、
それでも可愛いかも知れない…
これもある意味、
エルフ女達の呪いか?
あのエルフ浴場以来、
人型でも女には、
綺麗、可愛いかもとブレそうになる…
獣型が本命はブレないが!
サワイがボーイッシュな、
弟ぽい妹分なら、
ラピスは妹ぽい妹分?
こんな妹も居たら、
楽しかったかも…
このタイプは男には一番モテつつ、
同性にはぶりっ子、あざといと、
嫌われがちな印象有る…
私はこのタイプと話した事無いが、
好かれる努力して嫌われるのは、
大変で可哀想だなあと、
遠目で思っていた。
多分同じケット・シーのお兄ちゃん達を、
沢山狂わせているかもだが、
女にも同じ様に可愛いから、
ドーナ女王傍に置いているのか?
「えーと貴女ケット・シーだけど、
ドーナ女王の奴隷じゃないの?
首輪してないけど…」
「あたしはドーナお姉ちゃんの、
妹だよ️
一人っ子で娼婦だったあたしを、
本当の妹みたいに、
可愛がってくれるの️♥️」
幼いが元娼婦!?
可愛いがるてもしや…
いや、妹みたいならそんな、
変な意味は無い筈…
「あたし娼婦になって、
毎日三食お粥お腹いっぱいも、
幸せだったけど、
ドーナお姉ちゃんは毎日三食、
パンもスープもお肉も、
お腹いっぱいでもっともっと幸せ️
それにドーナお姉ちゃん、
皆の前では格好良い女王様だけど、
あたしには、
すっごく優しくて可愛いの️♥️」
そこまでやってお粥!?
オーガ食料事情までは分からないが、
それは酷い…
ヨーロッパぽいこの辺りで、
稲作は難しいだろから、
麦のお粥だろうか?
てかドーナ女王、
プライベートではゆるいのか?
「あっ!この足音…
ドーナお姉ちゃん帰ってくるから、
栄子お姉ちゃんたち隠れて!」
取り敢えず私たちは、
岩影に隠れた。