最強ゆえの政治体制
こうして姿を変え、
私はサワイを背に乗せ、
洞窟に戻る事にした。
小ささと目線の低さでバレなかった。
むしろ狼ゆえの嗅覚と聴覚で、
こちらが先に気付いた。
若いオーガ男二人だ。
「ドーナ女王て、
奴隷に甘過ぎだよなー
先代はこうじゃなかったのに」
「だよなー
この前、謁見の間の清掃ケット・シー。
俺たちより良い物喰ってるの見たぜ」
あの清掃の二頭、
ケット・シー中ではかなり、
偉い方だったのか!?
「マジかよ…生意気過ぎんだろ。
でも俺たちじゃ女王に勝てないから、
従うしかねえよな」
「だなー
誰なら勝てるんだろ…
決闘どころか暗殺も、
その場で返り討ちだし…」
オーガは戦鬼だけあり、
やはり力こそ全ての社会みたいだ。
今公平なドーナが最強なので、
女王で奴隷待遇改善したのか…
異種族の獣人全体なら、
基本エルフ派生をで、
獣人は私のみ優遇な、
オーベロン王より公平な名君かも?
裁きではセイゴクー王より、
判断早いけど…
いや、早過ぎるけど!?
そして洞窟奥に進むと、
特に豪華な扉と、
ドーナ女王の匂い…
ここが寝室だな!
ドア開いていたので入ると、
中はかなり綺麗でいて、
装飾は思ってたより可愛い…
花やピンクやフリル多く、
意外と乙女だったのか?
「きゃっ!誰!?
お姉ちゃん?」
中にはドーナ女王でなく、
ケット・シーの女の子が居た。
猫耳と尻尾生えている位で、
人間にかなり近いが、
首輪をしていない…
奴隷ではないのか?
これまた黒髪褐色肌で、
ドーナ女王の妹ぽく見える…
紺色の露出度高い服着ているな…
そこは奴隷女ぽいが。