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悪役令嬢モンスターと人類滅ぼす  作者: 龍に本
第二章 勇者の猛威
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妹を守る姉

「あいつら!」



サワイの尋常ではない怒り、

相当嫌な相手の様だ。


私が人間嫌いになった様に、

サワイがワイバーン嫌いなった事、

本当にようやく理解出来た。


私にはワイバーンは憧れだったので、

サワイの気持ちに、

今まで完全に共感し切れなかった。


私にとってサワイが人間になる様に、

私がワイバーンになるのは、

サワイにとっての絶望になっただろう…



「ギャハハハハハハ!

あいつ人間やゴーレムやドラゴニュートと居るぜ」



「俺らワイバーンの、

はみ出し者だもんな♪」



「そんなやつをペットにするなんて、

蓼食う虫も好き好きだな!」



私は人斬り丸の柄を掴み、

ゆっくり抜刀し、

刃をワイバーンの群れに向けた。



「貴様ら!サワイは私の大切な妹だ!

侮辱する事はこの、

怪物の魔女、大倉栄子が絶対許さない!」



「なんだよ!?刃届くのか!?」



「人間が姉妹な訳ねえだろwwww」



「あいつ飼い主も馬鹿だwwww」



「おい、もう行こうぜ、

腹減っちまったぜ」



ワイバーン達は飛び去った。



人斬り丸を納めると、

サワイは泣いていた。



「モンスター大好きで、

特にワイバーン大好きな姐御が…

うるさい豚やチャラドラゴニュートも、

許す姐御が…


あいつらには刀向けてくれた事、

めっちゃ嬉しいす…グスッ…」



私はお母様や同級生の娘みたいな、

裏切り者になりたくなかった。


大事なサワイを傷付けるあいつらは、

ワイバーンであっても許せなかった…


クップくんやフェルニゲシュより、

罪は重い…

それこそ人間と同じ位…



ゴートや先生なら、

撃墜出来ただろうけと、


今だけはモンスター好きでなく、

妹分を守る姐御で居たかった…

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