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悪役令嬢モンスターと人類滅ぼす  作者: 龍に本
第二章 勇者の猛威
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利口そうな大人コボルト

「いや~素晴らしい!

流石は本物の怪物の魔女、

偽物とは格が違いますなあ」



振り向くとそこには、

シェパードの犬獣人が居た…


執事の様な片眼鏡をかけ、

人間の貴族の様な服で、

足は…残念ながら逆間接でない…


頭と尻尾以外は、

人間に近い…



「あーこいつっす!

可愛くない大人コボルトは!」



こいつがか!

警察犬や盲導犬などで見る、

ジャーマン・シェパードだけあり、

格好良い…


しかし思ってたより、

ワイルドでなく人間ぽい…



「きっと何処かに、

他の大人コボルトも、

隠れてる筈っす!」



「いえいえ!

今日は私一頭だけで来ました。


是非とも高名なる、

怪物の魔女様に御目見えしたく、

参上致しました。


今日だけでサスカッチだけでなく、

オークまで旗下に治めましたな」



「情報が早過ぎる!

貴方もハイカー王みたいに、

精霊魔法が?」



「いえいえ!我々コボルトの魔法は、

身体強化や加速くらいです…

貴女の事は密偵長から聞きました」



コボルトにはスパイも居るのか!?

確かにオークの街で犬獣人や、

普通の犬も少し見掛けたが。


サスカッチ洞窟付近には、

見当たらなかった様な…


もしや犬だけど猿にも本当は、

変身する魔法が有るのか!?


あのテンションに馴染んで、

一緒に突撃していた?



こいつ人間ぽいから、

霊長類で有り得る!



「おっと申し遅れました、

私は犬参謀ケインと言います。

以後お見知りおきを」



なんと!ケイン参謀は、

名刺を取り出して渡した!


ドハワールドで、

こんなビジネスライクを…

他亜人どころか人間さえ、

こんな事しなかったのに…


指が長く人に近い掌にも肉球や、

骨フォントで書かれた名前や、

肉球のコボルト紋章は、

犬っぽい可愛げが有った。


賢そうなこいつからしたら、

その犬ぽさも、

演出したあざとさかも知れない…



ハイカー王と並んで、

私より頭良さそうな亜人!


この流れだけでも、

セイゴクー王やオーベロン王より、

知性を感じる…


犬や豚が、

猿や妖精や人より賢いなんて…



「では本題に移ります!

怪物の魔女様がワーウルフとなり、

我々コボルトの中でも、

貴女に賛成派が増えつつ有ります…


貴女となら身の安全と、

人間への復讐が実現しますからね…



しかし我々は長年、

人間に騙され迫害された歴史有る故、

反対派の意見は根強い…


将軍はワーウルフに近くとも、

むしろ近いからこそ、

貴女に反発して警戒してます」



コボルトは犬獣人だからこそ、

私が人狼になった事は、

大きかったのか…


でもまだ反対意見も有るとは



「王妃様は貴女が以前、

民の子どもを恐がらせた件で、

酷く心を痛めています」



ダンジョン前の豆柴コボルトの件、

そこまで引き摺ってたのか!?


厳密にはサワイのせいだが、

威嚇を止めれなかった、

私の責任でもあるな…

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