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悪役令嬢モンスターと人類滅ぼす  作者: 龍に本
第二章 勇者の猛威
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偽物たちの価値

「えーとところで貴女たち、

私たち怪物帝国の偽物なら、

やっぱり人間から、

モンスター守っているの?」



「はぁ?何言ってんだよ!?

俺たちは人間でもモンスターでも、

奪いたい奴から奪う!

殺したい奴から殺す!


そして勝てない奴から逃げる!」



「そうそう!あたしら勇者たちは、

遠目で見た瞬間秒で逃げたもんねー♪

てか普通の冒険者からも、

早めに逃げるもんねー♪」



「人生は一度きり!

楽して楽しまなきゃ意味無いぜ」



「アハハハハハハハハハハハハ!!!」



私の真似するなら、

私の思想に賛同してくれたかと、

同士かと期待したが、


私を口実に好き勝手する、

ただのチンピラだ!



人型とドラゴンカップルでも、

サナ、クエレブレは応援したくなる、

守りたくなる、

健気さ有る純愛だが、


こいつら不純過ぎる!

駄目だ…



「えーと私の怪物帝国は、

モンスター全般を守るから、

フェルニゲシュとバイコーンなら、

仲間にしなくもないけど、


キリナあんただけは、

人間だから駄目、滅ぼす」



「はぁ?何でよ!?

あんただって人間でしょ!?」



「私はもう人間やめたの、

貴女もモンスターになるなら、

受け入れなくもないわ」



私が狼になった姿を見ると、

偽物たちは引き始めた。



「おい本物って、

なんかヤバくねえか?」



「何でよ!?何で美女のあたしが、

人間やめなきゃいけないのよ!?」



「てか本物はまだしも、

使役モンスターどれも強そうだし、

逃げようぜ!」



だが五本足バイコーンが、

逃げようとした瞬間、

先生は横凪ぎの一閃で、


フェルニゲシュ、キリナ、バイコーン、

三体の首を纏めて斬り飛ばした。



「先生!?」



「大倉!

こやつらまで甘やかすでない!


わしら怪物帝国の名を語り瀆す、

偽物は早めに斬り伏せるべし…


豚と地獄で再会せよ…」



クップくんに続いて、

フェルニゲシュ、バイコーンまで、

先生から守りきれなかった…


キリナだけでも、

私が斬るべきだった…



サワイはキリナ肉を喰おうとしたが、

直ぐ吐き出した。



「ぺっぺっ!クッソまじい!

姐御の偽物とても喰えねえ!

毒有るモンスター、

喰っちまった時みてえ…


エマの街の汚い人間のが、

喰えるだけマシすね」



キリナは濃い化粧、酒、煙草はまだしも、

麻薬もやっていたんだろうか?

巫女が神託の為に麻薬は聞くが、

遊び人だから楽しみのためだろう…



「その女サワイから見ても、

どうしようもないのね…

クップくん趣味悪過ぎ…」



そして先生はなんと!

フェルニゲシュの頭と体を、

ゴートに差し出して凄い発言した!



「傀儡、うぬの宝物庫は、

時が止まり腐らぬであろう?

こやつの死骸は売り飛ばす。


わしら竜人の体は、

高く売れるらしいしな…」



「先生も結構、

同族に容赦ないんですね…」



「南蛮最後の竜人なれば、

こやつもわし同様高値だろう、

路銀には丁度良い…


斬ったからには、

わしが稼いだ金だしな」



「あ、でもそいつらより、

このバイコーン美味しそうじゃないですか!?

私アダムワールドでも馬肉好きだから、

五本足のバイコーン肉なんて、

もっと美味しいかも!?


いただきまーす!」



私は狼形態のまま、

バイコーンにかじり付いた。


今までサワイが焼いた、

騎士の馬肉は刀で切り分けたが、

その手間は省けた。



「大倉…身も心も、

畜生になり果てたな…」



「へっへっへ!

姐御も肉食系女子なりましたね~

金属もどうよ?」



「おらが食べれる訳ないだ…

おらは味より五本目の足が、

どんな構造か気になるだ」



先生は私に引きつつ、

サワイは自分側の肉食獣化に喜び、

ゴートはメカニカルな疑問を抱いた。



すると突然背後から、

拍手が聞こえた…


人間の掌ではない、

何処か肉球を感じる弾力性が…

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