ワイバーンの説教
どんどんサワイと打ち解けれたが、
二頭目のパーティメンバー選びは難航した。
「アリアドネ!?
蜘蛛モンスターなら糸で、
出来る事が多そう…
おいでおいで…」
私は洞窟に潜む巨大蜘蛛を見て、
犬や猫感覚で近付くと、
アリアドネは勢い良く飛び出た。
「シャー!美味そうな女だシャー!」
「待って!食べて良いけど、
その前に話を!」
「何で言葉通じるか分かんないけど、
美味そうだシャー!」
アリアドネは尻尾を蠍の様に上げ、
糸を私目掛けて発射した!
「姐御危ない!」
私の肩に乗っていた小さなサワイは、
元の大きなワイバーンに戻り、
ブレスで糸ごとアリアドネを焼き殺した。
「ああああ蜘蛛モンスターが…」
「何やってんすか姐御!?
モンスターと言葉通じても、
会話になると限らないんすよ!?
みんながみんな俺とは違うんすよ!」
「…」
「聞いてんすか!?
安易に餌ならないで下さい!
喰われたら終わりなんすよ!?」
「いや、口から炎吐くのって、
やっぱ格好良いなって…
怒ってるサワイもイケメンだなあって…」
「ちょ!何言ってんすか!?
誉めても炎しか出ませんよ///」
「炎だけに妬いてた?」
爬虫類なのに赤くなった、
やはりサワイはかっこ可愛い弟だ。