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6話

 待つこと2ヶ月ちょい。ついに魔力が回復して第二階層着手!というわけで地形を作っていきたい。最初は白光世界側、つまりは地獄モチーフの第二階層。

 建物とかはちょっとめんどくさいし、広い洞窟をイメージして作っていく。


 第一階層の迷路を一ついい感じに持ってきて、ゴール地点を第二階層に階段でつながるようにしてみた。階段も昔の神社かってくらい長くなっちゃったけどまぁいいでしょう。

……ちょっと歩いてみたら結構疲れた。精神的に。体力的には問題ないんだけどいかんせん景色が変わらなさすぎる。後で絵でも貼っとこう。



 本題の地獄の地形作りだけど、高い山と深い渓谷を作って、山に行くか渓谷行くかの二択を迫ってから、抜けた先を洞窟にするイメージ。

 はっきり言えば、山は大量の砂とかをイメージしなきゃなんないしめんどくさい。でも地形はしっかり作らないと後々響いてきそうだし……

 そんなこと言ってもただ僕が造りたいだけなんだけど。しゃーない、結構興が乗ってきたんだから。


 まずは洞窟ゾーンと山&渓谷ゾーンにわける。入り口側から2:1くらいになるように薄い壁を作る。

 入り口から目に入るは左右の山脈と真ん中の渓谷みたいなのをやってみたい。

 渓谷用に深さ4kmくらいの岩っぽい感じの表面をした長方形を用意してみた。うん……縦も横も3分の2あるかないかくらいだし、高さなんて比べ物にならんしな!なんて思ってた僕が馬鹿でした。落とし穴君くらい持ってかれたよ……


 まぁいいや。ちょうど山&渓谷ゾーンの真ん中くらいに設置できるように持ってきて接着。その後に余分な部分を削れば、あら簡単。お手頃?な渓谷の作り方。

 渓谷は少し難易度高めにするつもり。やっぱあれがしたい、「深淵を覗くとき、深淵もまたこちらを覗いているのだ……」って一回は行ってみたいよね。



 大まかな渓谷の形ができたし、次は山。山めんどいんだよねー。砂とかを作らないとめっちゃ硬い石の山になっちゃうからなぁ。あと、山が崩れても元に戻るようにしたい。

 ……めんどくさい。この階層めっちゃ広くて小さい国ならすっぽりと余裕で入るくらいは広い。その9分の4程度とはいえ、高さはエベレストをも超えるだろうし……


 一旦渓谷作るか。渓谷は下に下にと降りられるようにしたいから最初の方は急な坂道のようにして、下と接続する。この道は5人くらいしか横並びで歩けなさそうな道だ。

 この道っぽいやつを何個か作って、第二階層(地獄)の入り口側に設置した。今後、上にあがろうとした時、この道を使うか自力で4kmを這い上がるしかないね。


 自分で歩いてみると思った通り、やはり暗い。いい感じに光源を用意して欲しいから光源用の魔物を作るか。


 地獄といやぁ溶岩だよねってことで溶岩を出す感じにしよう。……いや、むしろ溶岩にするか。溶岩スライム的な感じで原型はスライム。その溶岩版。

 溶岩が薄く広がった感じの体。

 常に岩が溶けるように発熱しており、移動はどろっと動いていく。

 近くのやつと核の部分を合体して大きくなったり、逆に分裂して小さくなったりする。


 もはや慣れた手つきで祈ると、そこらじゅうから溶岩が生まれ始めた。見た目は完全に溶岩。ちょっと触るのが怖いけど、触ってみると熱いと感じるけどそれだけだった。多分普通に岩が溶けてるんだろうけど僕自身は頑丈なようだ。

 体の制御はあんまり上手くないようで、時々地上付近の方から体の端っこがポタポタ落ちてきている。普通の奴らなら怖すぎるよね、これ。

 少し歩けばマグマに当たる。この階層のことわざだ。



 さらに湧き具合もいい感じで、第一階層がスライムだらけになったりしないように、マグマの海に沈むなんてこともなさそうだ。ある程度こっちの意思で湧きを調整できるみたい。



 それにしても魔物創造が便利すぎて困る。「無」を使って枠組みをつくって、「虚」を使ってディティールをどうにかする。これらで出来ないことがあるのか気になるレベルだ。

 光源に溶岩君も用意したし、こいつに相性の良さそうなものでいこう。


 溶岩君に隠れて襲うような奴はどうだろう。共生関係ってちょっと憧れるしね。共生はなんか虫のイメージがあるしそのまま虫っぽくしよう。

 ……虫が突然視界に入ってくるとびっくりするとき、ビクってなって恥ずかしいんだよね。これを体感してもらうか。


 体は大きめのカッコいいクワガタ。ちょっと大きめの石くらいのイメージ。

 体は溶岩に浸かれるように、むしろ溶岩が心地よいくらいに。

 あとはマグマを纏って特攻して欲しい。


 願ってみると割とイケメンのクワガタが産まれてきてビビった。なんかこう中学生あたりの子がめっちゃ好きそうな甲冑姿というか、大型機械兵を感じさせるフォルム。ええやん。

 自分からのそのそと溶岩君に入っていってるし、ちゃんと成功してるみたいでよかった。

 面白いのが小さいのに二匹で入ったり、大きい溶岩君なのに一匹で入ったりと結構ランダムに紛れ込むこと。まぁほとんどの溶岩君には誰も入ってないけどね。


 さてさて、溶岩君にクワガタ君ができた。あと欲しいのは、必要なのはなんだろ。大抵は「虚」でなんとかなるからなんか出してみよう。



 ……山?……どうにかなるか?


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― 新着の感想 ―
[良い点] ダンジョンもののこういう迎撃の為の環境作りって何だかワクワクしますよね [一言] 更新楽しみにしてます!
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