01 作戦
「るりー、あと2週間で学校終わるねー」
「うわ、そうじゃん、んでクラス替え?」
「そうそうやだなぁ」
「だるいわ、このままがいい!」
「いいじゃん別に。どうせクラス変わっても健斗とは一緒でしょ?w」
「ああああまじでだるい、なんであいつと一緒なんだよ、、私可哀想すぎる」
そう、私、望月瑠璃は一応幼馴染の健斗と中学からずっとクラスが同じ。全く嬉しくない。
私たちは中高一貫校に通っていてる。
難関校のはずなのに2人揃ってめでたく合格した。
しかも今あいつの家にお邪魔させてもらってる。私のお母さんとあいつのお母さん仲が良い。子供の私たちは悪いけど。
「健斗?るーちゃん来ているのに携帯ばっか触ってないの」
「別にやることないし」
それは私も同感。仲悪い幼馴染とやることなんてありません!流石に声に出しては言わないけど。
あ、ちなみにるーちゃんは私の事。私も梨恵さんのことを「りーちゃん」と呼んでいる。
「るーちゃんごめんねえ」
「いえ、大丈夫です!」
「るーちゃんは良い子ね。高校に入ってからもっと綺麗で...ほら、2人であっちでゲームでもしてきたら?」
「っち」
し、舌打ち...?いくら何でもそれは酷すぎない?そんなに不満なんだろうか、私といるの。
スタスタとゲームがある部屋に歩いていってしまった。しょうがなく着いて行く。
ああああー! こういう時は花蓮に思いっきり愚痴ろ。
「花蓮〜泣泣 まじであいつうざい高2でクラス同じになったら私死ぬんだけど?」
「同じだったらしぬwww そうねえ、どうしたら違くなるかね」
すぐ既読が付いた。嬉しいけどどんだけ暇なんだ...
「まじで憂鬱」
「んー。あ、いい事思いついた!今隣に健斗いる?電話していい?」
「いいけど、、、」
ヴーヴーヴーヴー♪
すぐ連絡が来た。よし、でるか...。ここはスピーカーでっと。
「あ、もしもし瑠璃?」
高くて元気そうな声が部屋に響き渡る。すると携帯を見ていた健斗がこっちを睨んできた。
『だれ?』
「あ! 健斗? 花蓮だよ花蓮」
『 あー花蓮か』
「今日ね!もうすぐクラス替えじゃん?んでさ2人ともクラス同じ嫌なんでしょ!?」
『「まじでこいつとは無理」』
見事にハモった。ですよねー、私も嫌だもん。
「あっはは!それで〜、天才美少女の西野花蓮ちゃんがいい案思いつきました!名付けて、クラス別々になるために付き合ってみた〜!」
「『は・・・?』」