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ママは育児休暇につき世界を救わない  作者: はぴぴ
3章 ママの生き方
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99 魔法の料理人

 結局、料理長のピックさんが教えてくれることになった。まずは、みじん切り野菜の、煮込みドレッシング。


「王女殿下…包丁の扱いがお上手です…」


 うちで料理してたのは私だからね。と、言いたいところだけど…。今の私の力では皮むきくらいしかできない。それに、手先の作業をやろうとすると、胸の前まで手を伸ばさなきゃならなくて、すぐに疲れてしまった。

 切るときも胸に遮られて手元が見えなくて、途中から視界を透視で確保したのだけど、傍目には手元を見ないで包丁を扱ってるように見える。しかも力が全然ないから、危なっかしい子供よりタチが悪かった思うんだけど…。こういうときは止めることもせずに、お世辞を言うのが普通なのかな。これじゃ、料理なんかしたことがないお姫様が、わがままでめちゃくちゃやってるようにしか見えないじゃないか。孤児院では包丁を握らせてもらえなかったのは、これを予見してた?

 それで、包丁を念動で持ってみたんだけど、やはり触覚とか反発力とかが分からなくて、まな板をぶった切ってしまった…。


「ひぇぇぇ、お許しをー!」

「い、いえ、こちらこそ、まな板を壊してしまってごめんなさい…。もう包丁はやめます…」


 なんか、こういうのはへたに道具を念動で扱うより、すべて念動でやった方がいい。最初はクラッチとアクセルを念動で踏んでたけど、仕舞いには車を念動で飛ばすのが一番だったし。

 そういうわけで、野菜の細胞を壊さないようにしつつ、みじん切り相当に細かく分解してっと…。空中で次々にみじん切りにされていく野菜。シュール。

 それを見てピックさんは、どんどん青ざめていった。あなたをみじん切りにしたりはしないよ。そんなのは私も見たくないよ…。私、魔王とかではないんだけど…。


 作っていたのは、みじん切り野菜の煮込みドレッシング。火を使わないでできるのはここまでだから、お開きってことになりそうだったんだけど、最後まで作ってみたい!それで結局、私がファイヤボールを出し続けて、煮込むことにした。それを見て、ピックさんはさらにドン引きしていた。私、普通の魔法しか使ってないんだけど?


 あとは少量の塩を加えてできあがり!野菜の風味や甘みを生かして、自然な味わいのするドレッシング!日本にも似たのはあったけど、これがエルフめし!素晴らしい!


 今日はドレッシングだけで勘弁してあげよう。できたドレッシングは、容器にも入れずに、アイテムボックスに回収。子爵家の物は王家の物。私、ジャイアニズムもしっかり備えた姫様よ!

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