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ママは育児休暇につき世界を救わない  作者: はぴぴ
2章 ママは普通に暮らしたい
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82 悪党退治の報酬

 ドレスに着替えるのは面倒なので、ネグリジェの上にTシャツを着て、神父さんに会いに行った。淑女は寝間着で紳士に会ったりしない。

 神父さんに心配掛けたことを謝って、何をやっていたかについては、スローに話した程度のことを話した。そういえば、「どこで」と聞かれたけど、町の名前とか知らないから、「何を」しか答えてない。


 他の子はみんな寝ていた。あいかは泣き疲れて寝てしまったらしいけど、翌日目を覚ましたら、何事もなかったように、おはようと言った。前日の悲しいことは、一晩寝たらリセット!それうちの子クォリティ。あ、やばい、あいかのおむつ、丸一日替えてないじゃん…。ぱんぱんでおしっこ漏れてるの、誰も気がつかなかったかな…。慌てておむつのおしっこを海底に瞬間移動。あと、日課になっている、皮膚汚れ、雑菌、ウィルスも一緒に。



 スローが去ったあとの物置部屋に戻って、さくらに授乳。ごめんよ…栄養はともかく、水分はやばいかも…。悪党退治なんて、最初っから考えちゃいけなかったんじゃん。

 万が一のために、哺乳瓶に入れてアイテムボックスに貯めてある母乳を、神父さんに渡しておくか…。ってそれは常温じゃ一時間ももたないな。じゃあ粉ミルクを渡しておくか…。そんなオーパーツを渡すのはなあ…。


 よかった。さくらは平気そうだ。未熟児だけど、獣の血が流れてるから、生命力は強いのかな。でも、それに頼って遊びに行ってちゃダメだ…。いや、今日は遊んでたんじゃないよ…。でも、早く帰れる機会はいくらでもあったんだから同じか。悪党にさらわれた子よりも、さくらのが大事なんだ。私は世界の誰よりも、自分の子達のことを考えてなきゃ。



 次の朝、コネットに昨日のことを問い詰められたけど、何度も同じこと説明するの面倒だよ。


「悪党にさらわれたけど、やっつけて帰ってきたんだ」

「ふーん、さすが美奈子よねー」


 これがコネットクオリティ。コンデとインダスは、ちょっとは心配してくれてたみたい…。



「なぁ…そういえば…昨日どっから出てきたんだ?」

「えっ?あー、ストレージゲート、かな?」

「はっ?ストレージの中にいたのか?」

「ストレージを通って来たというか…」


 あれ、ストレージって、自分が中にいるままゲートを閉じて、中からゲートを開いたときは、どこに出るの?もしかしたら、どこでもいいのでは?

 ゲートを閉じたままストレージの中に瞬間移動で行き来できるのは知ってるけど、これって、ストレージへの入口と出口をくっつければ、ワープゲートになるのでは!

 あ、でも普通の人は手の平にしかゲートを出せないから、左手から右手に出てくるワープゲートしかできないか…。

 でも私なら、手からゲートを放せるのはみんな見てるし、これって瞬間移動が公認にできるのでは!スローの前で実践してみよう!


「左手と右手にストレージゲートを作って、ストレージ側のゲートを、こう、反対にしてくっつけます。そうすると、あら不思議。左手から右手に通じるゲートのできあがり!あとは、こうやって右手のゲートをどこか違うところにやれば、遠くにつながるゲートになるよ。」

「ゲートを手から放せるのは、美奈子だけだろう」

「スローだってできたじゃん」

「数メートルだけだ。しかも、美奈子と一緒にやったとき以来できてない」

「ありゃりゃ。でも、これで私、どこでも一瞬で行って帰ってこられるよ」

「相変わらず美奈子の魔法はめちゃくちゃだ…」


 よし、これで瞬間移動が公認になった。

 そして、また面白い技を思いついてしまった。今度はグロじゃないよ。エグいとは思うけど。



 あ、奴隷商人捕獲の報酬をもらいに行かなきゃ…。アサスに鉢合わせしなければいいけど…。


 というわけで、奴隷商人を引き渡したハンターギルドへ。無事に犯罪者認定されて、盗賊捕獲相当の功績と、二匹で合計金貨六枚をもらった。

 帰り際、アサスの母親のエムシーがギルドに来たので、誰も見ていないのを見計らって瞬間移動。透視と透聴をその場に残して、様子をうかがっていたら、私が来なかったか聞いていた。「ついさっきまでそこに、あれ?」とか。危ない危ない。

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