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ママは育児休暇につき世界を救わない  作者: はぴぴ
2章 ママは普通に暮らしたい
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78 救出のお礼と称して

「それでは、本日は我が家においでくださいね」


 私は手を捕まれて連行された。今日は捕まってばっかだなあ。

 うー、みんなが心配するなぁ。


「改めて、私はギガバイ商会の会長、ギガバイだ」

「わたくしは妻のエムシーです。そしてこれは娘のアサスです」

「アサスです。助けてくれて、ホントにありがとうございます!」


「私は美奈子といいます」

「美奈子様は貴族なのでは?」

「あ、えっと、違います。ただのハンターをやってる魔道士です」

「まあ、そうなのですか?とてもお美しく、品のあふれる方なので、てっきり」

「あはは…」


 私の中身は、ただの日本国民であって、貴族ではないのだけど、どこに品があるのだ…。


「さて、夕食の準備ができました。」


 おっと、昨日の朝から何も食べてなかった。少しは入るかな。とはいえ相変わらず、おなかは減ってない。


「いただきます」


 お肉たくさん。うぅ…、孤児院の食事に比べると、格段に美味しいんだけど、脂っこい物はほとんど入らない。凝った味付けはなくて、シンプルに塩だけで使っているのが幸いかな。この世界、調味料とかないんだね。今はそれが丁度いいし、子供もそういう味付けが好きだから、孤児院のご飯食べられてるんだろう。

 食べるのをためらっていると、何か言われそうだから、また胃袋から海へ…、もったいないな…。胃袋から…アイテムボックスへ…、あとでまた戻す…。いやそれは、さすがに気持ち悪いから。ごめんなさい、海に帰ってください。



「今日はゆっくりしていってください」

「はい、ありがとうございます」


「ねえ、美奈子…様、今日は私とお風呂に入ってくださいませんか」

「私は貴族じゃないので、様はいらないよ」

「美奈子…さ…ま、お風呂入りましょう!」

「あ、うん」


 やった!お風呂だ!汚れや雑菌を除去していたとはいえ、やっぱりたまにはお風呂に入りたかったんだ。


「……美奈子様って…とても大人っぽい……。私と同じくらいの背だけど、何歳なのかしら…」

「私は…十歳だよ」

「私と同じだなんて…信じられない」


 身長は十歳、肉体年齢は御産も済ませたたぶん二十歳くらい、精神年齢はアラウンド××ティ。その名も…いやもうそれはいいって。

 それから、なんだかアサスは、様はいらないって言ったのに全く直してくれないし、私を崇めるような目つきになってしまった。

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