表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ママは育児休暇につき世界を救わない  作者: はぴぴ
2章 ママは普通に暮らしたい
77/551

77 捜索依頼の報酬

 救出した子、アサスの住んでいる町のハンターギルドに来た。


「職員さん、先ほど出した捜索依頼、こちらのハンターの方が解決してくれました。娘もこの通り」

「なんと!無事で良かったですね」


 報告のお姉さんが、カウンターの右側にいるのは、どこも同じなのかな?


「私は奴隷商人に捕まっていたの。そうしたら、この子も…、この子がやってきて、あっという間に逃がしてくれたの」

「それはそれは。奴隷商人はどうしたんですか?」

「えっ?あ、その」


 アイテムボックスに入れて保留にしてたけど、汚物を入れたままなのは嫌なので、あとで海に捨ててこようかなと思ってたんだ。大陸と大陸の中間五十キロのあたりに…ではなく、陸から一キロくらいに…。ギルドに突き出すことは考えてなかったんだけどね、この際だ。


 まずアイテムボックスからストレージに瞬間移動させた。透視と透聴で監視していると


「くそ、牢に戻りやがれ!って、うわ!真っ暗だ」

「痛い目、見たいのか?っな、何だこれは」


 彼らは一時間ぶりに現世に帰ってきた浦島太郎。私たちが逃げ出したのを発見したときから時間が止まっていた。おなかは減ってない。老化もしてない。出てきたときに老化を促進する魔法は知らない。

 つまり、彼らの視界は、私たちを捉えていた場所から、私の真っ暗なストレージに、突然変わったということだ。そりゃ驚く。

 私たちを縛っていた縄を返してあげよう。うーん、そのままの形で入るわけないね。女の子の手足と、おっさんの手足だし。しょうがないので、ほどいてから結び直し。こういうのは触覚がなくても、だいぶ慣れてきたよ。


「うわぁ、手がぁ」

「くそっ、縛られたのか」


 よし、これで安全かな。


「オープンストレージ!」


 下向きにゲートを開けたら、縄で縛られた悪党どもが落っこちてきた。


「はっ?ストレージ内に捕獲していたんですか?なんて容量…」

「うわぁ、痛てて、ここはどこだ?」

「ここは?あ、お前!早く牢に戻れ!」

「そうだ、売り飛ばす前に、俺がかわいがってやる」


 商人風の悪党さん、まだ夢の中のようです。良い証言をしてくれたね。突き出しても経緯が説明できないから、面倒だし捨てようと思ってたんだけど、これならすんなり行きそう。


「犯人で間違いないみたいですね。一応、軽く調査しますので、悪党捕縛の件については、また明日おいでください。それではこちら、捜索依頼の報酬の金貨十枚です。ハンター証も見せてください」

「ありがとうございます。はい、どうぞ」


 大銀貨が一万円くらいかなと思うんだけど、金貨って十万円玉?ってことは、報酬百万円?やった!ほくほくだ!あ、でも、裕福な商人なら大事な娘の捜索に、それくらい出すか。


「えっ?ランク2なの?捜索依頼は妥当だけど、悪党退治はランク4以上なんだけど…まあ、今回は依頼とは無関係に、功績をつけられると思います」


 おおー、ランク4の仕事しちゃったよ。でも危なかったし、何より面倒だった…。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ