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ママは育児休暇につき世界を救わない  作者: はぴぴ
2章 ママは普通に暮らしたい
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73 危機再来

 私は、こつこつ野草を納入して、ハンターランクを2に上げた。


「「おめでとう!美奈子!」」

「ありがとう…。これで念願の獣肉納入依頼が受けられるようになって、狩りに精が出るってもんだよねー」

「ああ、これからは、ウサギとトリの納入の、常時依頼が受けられるようになるぞ」

「あれ?イノシシとかシカは?」

「危ないのや大きいのはランク3からよ。ランク1であんなものを狩って売りまくってるのは、美奈子くらいのもんよ」

「がーん、そんなぁ…」

「まあ、ウサギとトリだけで功績になるから、野草集めはしなくてよくなるぞ」

「まあ私はランク2なんだけど、威力の高い魔法も、武器もないから、野草集めは続けるけどね」

「俺もランク2だし、魔法でウサギとトリ狩り練習してるよ。その…、早く美奈子をまも…」

「なんであんた抜け駆けしてんのよ!」

「コネットねぇは十四なんだから、頑張れよ。十五になってランク2で、狩り経験なしで、どうやって生きていくんだ」

「むぅ…いいのよ、十五までにあと八ヶ月あるから、なんとかなるわ!」



 その翌日、ランク2昇進記念と称して、ウサギとトリを狩りまくってしまった。コネットとスローは、こんな私にも慣れたもんだ。


 孤児院に戻って、みんなが夕食を食べてる間、私はさくらに授乳。そして、昼間暴れすぎたのが祟って、疲れて物置部屋で眠りこけてしまった。念動で抱いて授乳してるから、私が眠ったときに落として危なくないように、毛布を挟んだりして工夫した。寝落ち対策もバッチリだよ。

 そういうことは、すでに何回もやらかしているし、ゆうきとあいかも他の子供と一緒なら安心して寝られるようで、私が子供部屋にいないことに疑問を持つ人は、その晩も、誰もいなかったのだ。


 そして翌日、私は目を覚ました。ああ、身体が痛い。授乳したまま眠ってしまったときは、いつもこうだ。

 あれ…、椅子に座ってたはずだけど、床で寝てるや。さくらはどこへ…。床は石造りだったと思うけど、木造に変わっているし、揺れている…。

 手が背中で引っかかって前に回せない。手が縛られてる?足も縛られてる?口には猿ぐつわ?うわぁ、ばっちい…。

 ここはどこ?馬車?さらわれた?


 木を隠す森が不十分だったってことか…。プレゼントした服、みんな汚したくないから、部屋でしか着てくれないし。いや、他の子がさらわれても困るし、これでよかったかな…。

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