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ママは育児休暇につき世界を救わない  作者: はぴぴ
2章 ママは普通に暮らしたい
68/551

68 リベンジ

「今日は一緒に狩りしたいな」

「狩り?ギルドの依頼で狩りってことか?」

「そうそう」

「あのなあ!狩りはランク1の仕事じゃねえよ!」

「うぐぅ」

「狩りの依頼は毎日何件かあるけど、それはランク3以上の依頼だ。そりゃ、偶然出会って、仕留められたなら、買い取ってくれるし、功績もつくけどよ。なあ、この前、死にかけたのもう忘れたのかよ」

「うぐぅ」

「頼むから、もう危険なマネはよしてくれよ…俺はおまえが心配なんだ…」

「うぅ、ごめんなさい。じゃあ、どうやってお金を稼げば…」


「ランク1の依頼は、荷物配達とか、掃除とか、他にもあるわよ。野草採集よりは、実入りが良いわよ。あ、でも美奈子の採集量だと…採集のが良いわね…」

「コネットねぇは、集めるのと探すのは苦手だからな」

「なっ…、ただ、飽きちゃうだけなのよ…?」

「……とりあえず、どんな依頼があるかわかんないし、ハンターギルドに行こう」

「「はーい」」



「……で、その服で行くのか…?」

「うん、普段着」

「それを普段着にされると、俺の精神が…じゃなくて、仕事してたら、汚れるぞ」

「ん~、普段着用に買ったんだけど…前の服には戻りたくないし」

「そ、そうだな…それは同意だ…」

「私はもらった服、大事にするわ。少なくとも仕事には着ていけないわ」

「ああ、俺も大事にするよ」

「うー普段着にしてくれないと困るぅ」

「困る?」

「な、なな、何でもない」



「今日は常時依頼の採集しかないな」

「美奈子の得意分野ね」

「今日はシカとかウサギとか、危なくないやつがいいな」

「獣は採集対象じゃないわよ…」

「狩りから離れろよ!」

「うぐぅ」


 今日は以前と違う森に来た。私は二人の進む方向を無視して、透視で位置を確認した方向に一直線に向かった。そして、森を抜けて、開けた場所にたどり着いた。


「ねえ、ちょっと待ってよ。どこ行くのよ」

「いたいた、でっかいトカゲ!ランク3の常時依頼であったよね!」

「いたいた、じゃねーよ!なんで初めて来た森なのに、まっすぐ食用動物の狩り場に向かっていくんだ!」

「だって、時給銅貨二十枚じゃ、ちょっと…」

「それだって、俺らの稼ぎより良いんだぞ!」

「むううぅぅ。でも、ファイヤボール、えいっ」


 私は、先日の二倍の直径の火の玉を出したのだけど、大きいトカゲは、一瞬ひるんだだけで、向かってきた。


「それじゃ、この前と同じだろ!俺だって!精霊よ、ファイヤボール!」


 スローの火の玉は、先日の私のと同じくらい。たぶん、これが標準。二倍の大きさので倒せないのだから、当然止まらない。


「ちょっとぉ、二人ともどうにかしなさいよ!」


 コネットは攻撃手段を持っていなかった。


「じゃあ、これでどうだ!」


 私は、直径二メートルの火の玉をだして発射した。あ、呪文は全く忘れてた。精霊が手伝ってくれることを認識して、イメージさえできていれば、最後に「どうだ!」だけで良いんだよ。

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