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ママは育児休暇につき世界を救わない  作者: はぴぴ
2章 ママは普通に暮らしたい
51/551

51 本気出す

「私、少し自分のことを思い出してきたんです。エルフに近い種族みたいなんですが、食事は朝に少し野菜を取れば良いみたいなんです」

「そんなこと言って、好き嫌いしちゃダメよ。もっと食べないと、大きくなれないわよ」


 いきなりつまずいた…。うっさいなあ、コネット姉ちゃん。


「そういえば、エルフは新陳代謝が低く、三日か四日に一回しか、食事をしないと聞きましたよ」


 神父のペンタムさん、ナイス!それなら、私はエルフのクォーターくらいかな?他に何が混ざってるのかは、あまり考えたくないけど…でも知らないといけない。


 みんなは昨日のイノシシ肉を温め直して食べた。私はまた、サラダをちょびっと。


 それから、さくらに授乳をちょびっと。

 相変わらずさくらはちょっとしか飲んでくれないのだけど、溢れるから哺乳瓶に入れて、アイテムボックスに入れてる。でももう哺乳瓶がないよ。もうアイテムボックスに直接入れようかな。こぼれないから、容器いらないし。そうだ、哺乳瓶に入れてから、中身だけアイテムボックスに入れよう。出すときに哺乳瓶にそのまま戻せる。

 この世界では粉ミルクを入手できないから、いずれ母乳が出なくなってきたら、これが役に立つはず。普通はこんなことできないけどね。



「神父さん、魔導書とか、呪文の一覧はありませんか?」

「あるにはありますが、子供には…子供じゃなかったですね、失礼。」

「私、早く魔法を覚えて、お金を稼げるようになって、孤児院にお返ししたいんです。あ、これ、昨日の報酬です。」

「そんなに焦らなくても。はっ?大銀貨四枚?」

「イノシシを売ったお金です」

「こんなにもらえませんよ。じゃあ一枚だけ受け取っておきます。あとは、あなたが自由に使ってください。それでは、魔導書は書斎にあるので、行きましょう」



 書斎には魔導書が四冊あった。確かに十歳児には難しい漢字や表現が多い。

 一冊目を開く。タイトルは魔法の基礎。魔法を使うことは四肢を使うことと同じであり、通常、子は親を見て覚えるものらしい。四肢を動かすことは自然に覚えるものだが、スポーツは師匠や本から学ぶだろう。魔法も同じように、生活に使う範囲は自然に覚え、専門の魔道士を目指すものだけが、師匠や本から学ぶ。


 魔法に基礎には、他には、神父さんから教わったことが多く書いてあった。魔力と魔力量とか。精霊魔法と神聖魔法と古代魔法の概要とか。

 魔力の基準は、人間の最頻値くらいを基準にしてるそうな。最頻値の五倍以上ある者は、魔道士という職業を狙えるらしい。スローはそれくらいある気がする。貴族は魔力の高い伴侶を好み、魔力の高さは親に依存しやすいらしいが、十倍程度はランダムで発生するらしい。


 エルフは平均的に、人間の十倍くらい魔力があるらしい。トロールは五倍、妖精は百倍くらい魔力があるらしい。ってか、トロールと妖精って、そんなのいるんだ。魔力平均の一覧は、ヒト型種族の一覧でもあった。他にはドワーフ、獣人、その他でくくられていて、魔力は人間と同程度。

 残念ながら女神という種族はなかった。ああ、もう女神やめて、姫様になったんだった。しかし、姫様は職業であって種族ではないから、姫様の魔力が載ってるわけない。

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