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ママは育児休暇につき世界を救わない  作者: はぴぴ
2章 ママは普通に暮らしたい
50/551

50 物色二

 もっとこのドレス姿を堪能したいけど…ああ脱ぐの、もったいないな。念動を使ってドレスを剥いでいく。まるで十二時の鐘が鳴って、魔法が解けたよう。


 もう一つ、気になってるのやつ。地味で暗めの紫色で、お忍び用町娘風ドレス。でも、これも背中がかなりひらいてるんだよねえ。どんだけ背中見せたいのやら。いや、髪長いから背中見えないよね。でも相変わらず胸がきつい。

 これなら町娘に…見えないなあ。お忍びのお嬢様にしか見えないなあ。まったくお忍べてない。うー。


 他には…この部屋ドレスが四十着くらいあるんだよね…。まあほとんどがフリフリとか宝石まみれとかで、趣味じゃないから、もうドレスはいいや…。


 あとは、ネグリジェ。姫様のネグリジェ。これは女神という職業なら普段着にできるのかもしれない。


 なんか外で着られる物…ないの?

 胸当ては固定できないけど、どうせ手ブラだから、天使の衣装のトップス代わりに持って行こっと。

 ボトムスは結局、天使のミニスカート以外に庶民の前に出られそうな物がなかった…。いや、これもパレオみたいな丈しかないから、人前に出られないけど…。



 よし、お金を稼いで、普通の服を買おう!そして孤児院にたくさん寄付して、さっさとおさらばしよう。

 あ、ここの金貨は封印。


 あ、そろそろみんな起きてるかも。透視で外を見たら誰も寝てなかった。あいかが、ママぁどこ、と泣いている。

 こっから外に瞬間移動できるかな?逆に、ここに瞬間移動で来られるのでは?

 っとその前に、化粧落とさなきゃ。皮膚の化粧を海底へ瞬間移動っと。

 それで庭の誰もいないところに瞬間移動っと!


 何事もなかったように、庭から建物に歩いて行く。


「ママぁ、どこ行ってたのぉ!うわーん」

「ああ、ただいま。ごめんね、お散歩行ってたんだ」


「あら美奈子、おはよう。今日は髪を結んでないのね。ホントにきれいだわ…」

「おはよう、コネット」


 化粧は落としたけど、髪を結ぶの忘れてた。


 今日も午前は魔法の勉強をして、午後は仕事をしよう。早くお金を貯めて、早く服を買って、早く恩返しして、ここを出て行こう。そのため、今日から本気出す!


 まずは朝ご飯を食べて…ってまた、おなか減ってない…。残したら、またコネットに怒られる…。憂鬱。これじゃ野菜食べないうちの子となんら変わらない。なんか食事は一日一回でよさそうなんだよね。そういう生物なんだよ。ほっといてよ。


 だんだん記憶が戻って来ることにしよっと。それでそういう種族だってことにしよう。

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