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ママは育児休暇につき世界を救わない  作者: はぴぴ
2章 ママは普通に暮らしたい
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46 夕食

「「「ただいまー」」」

「「「「おかえりー」」」」


「今日はお土産があるわよ」


 コネット姉さんの獲物ではありませんがね!


「ほら、出して」


 ストレージ経由でアイテムボックスの中からイノシシ肉を出した。


「おやおやお帰りなさい。ストレージの魔法を教わったんですね。結構な量の肉ですね…。」

「美奈子が仕留めたのよ。すごいでしょ」

「それはそれは…。どうでしたか?初仕事は大変でしたか。夕食の時に教えてください。早速、肉を調理しましょうかね」


 イノシシ肉は豚肉っぽかったけど、堅くてなかなか噛み切れなかった。でも単に私の顎の筋肉が弱いだけかも…。いつまでも噛んでいたら、すぐにお腹いっぱいになってしまった。

 そもそも、私は全然おなかが減っていなかった。せっかく自分で仕留めたお肉を食べられる思ったのに…産後だからか、そういう生き物なのか。

 残したらまたコネットに怒られた。なんで産後でつらいのを、子供に怒られなきゃならないんだ。


「…それは大変でしたね。でも怪我がなくてよかったです。それにおいしい肉も食べられましたしね。それにしても、イノシシを貫くウォーターの矢に、イノシシ一頭分のストレージですか…」

「ママぁ、イノシシやっつけたの?今度、ゆうきもやってみたい!」

「危ないです、ゆうきには、まだ早いです」


 十歳でも早いと思うけどね。


「ゆうきとあいかは、良い子にしてましたか?」

「あ、あーうん。魔法の素質はすごいですね」


 答えになってないよ!答えを聞かせないでくれてありがとう!


「さくらはぐずりませんでしたか?おなかが減っていることはなさそうなんですが…」

「はい、時々様子を見ましたが、すやすや眠っているだけでした」


 今日は久しぶりに子供と離れて、自分の時間を過ごせた気がする。思えば、日本にいる頃から自分一人の時間なんてなかった。それなのに…何で三人目なんか…。いや、さくらに罪はない。生まれて二日目なのに、人に預けて自分だけ遊びに行っちゃって、私、なんて酷い親…。

 まあ、産後二日目の母親は普通そんなことできるわけないけど、産道を通すこともなく、帝王切開もなく、私にダメージが少なかったから、私は動き回れてるんだけどね。

 最初、未熟児かと思ったし、仮死状態で生まれてきたから、集中治療室行きかと思ったくらいだけど、今は全然平気そうだ。犬の生命力からすると、案外、不衛生で適当でも良いのかな。狼かもしれないけど。



 さくらとこっそり物置部屋にこもって授乳。赤ちゃんって一日三回の授乳でよかったっけかな…。

 さくらは昼間と同じ。必死でおっぱいに吸い付いて、すぐに疲れて寝てしまった。

 早く笑顔をみたり、声を聞いたりしたいな。

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