43 合流
野草探し競争?をスタートしたところに戻って、しばらくしたら、コネットが帰ってきた。
「あら、早かったわね。サボってたんじゃないでしょうね!」
「そっちこそ。何本とれたんだよ」
「四本よ!」
「俺は五本だ。まあいつも、こんなもんだよな」
「むきぃー。美奈子は何本なのよ!」
「オープンストレージ!」
あ、精霊のことを完全に忘れてた。ってか、祈ってもいないし、精霊いらないんじゃね?
ストレージは二十メートルの奈落なので、アイテムボックスからストレージの入り口付近に野草を取り出して、落ちないように念動で浮遊させておく。複雑極まりないけど、アイテムボックスが人前で使えるようになったのは大きい。
「こんな感じです」
「……いち、に、さん……二十本かしら。どうやったらこんなに…。そして、ストレージも大きいのね…」
「あはは…」
笑ってごまかすくらいしかなかった。
「そうなんだ。草むらの中とか、見えないところのも、すぐに見つけちゃうんだよ。それから、ストレージも知らなかったから教えてやったら、いきなりこの大きささ。まだ魔力に余裕があるみたいだから、もっと大きくできるかもな」
「うん、帰ったら大きくできないか試してみる」
すでに屋敷が入るほど大きいのだが、帰って一人になる機会があったら、中を探検したいのだ。
「そうなのね…。初めてでこれだけ…。ところで、あなたたち、いつの間に打ち解けたの?スローは全然話さなかったじゃない。二人でサボってしゃべってたんじゃないでしょうね。いえ、二十本だったわね…」
「美奈子は初めてだから、一人でできるわけないだろ。コネットねぇが一人で行ったあと、俺たちは協力して探してたんだよ」
「何それ、ずるいじゃない!いや、そうでもないか。まあいいわ。ねえ美奈子、私にも丁寧な言葉は不要よ」
「うん、わかった」
「じゃあ、ギルドに野草を渡して、帰るわよ」
「おう」
「はーい」




