33 孤児院の子供集合
「はらへったー、ただいまー」
「すごい音がしたけど、何やってんのー?」
入り口から声が聞こえた。
「コネットねーちゃん、スローにーちゃん、おかえり!」
「おかえりなさい!」
「あれー知らない子がいる?」
「何これ、床濡れてる」
「コネット、スロー、お帰りなさい。今日から一緒に暮らすことになった子たちだよ。こちらが美奈子。そして、ゆうきとあいかだ」
「私、コネット。十四歳!よろしくね!」
「俺はスローだ。十二歳。よろしくな」
「僕、ゆうき!七歳」
「私、あいか!四歳」
といって、指を三本だす、あいか。
「私は美奈子といいます。よろしくお願いします」
「何歳?」
「あ、えっと、たぶん十歳です」
「そっかぁ。きれいな髪ね」
「あ、ありがとう…」
「でも、そんな色、見たことないわ」
「やっぱり…」
コネットは元気な女の子。私よりも背が高い。十四歳だもんね。私を見回して、髪を触ってくる。人なつっこい。あ、私、子供だと思われてるのか。十歳と言ってしまったし、あたりまえか。
スローは無口な男の子。スローも私をじろじろ見てたけど、私と目が合ったら、そっぽを向いてしまった。
ああ、やっぱこの服装、無理があったかな。ダボダボのワンピースには見えない?胸から下は絞ってないから、ぽっちゃりさんくらいに思ってくれると助かるけど…。
「こっちの子は、あいかだっけ?あいかも黒髪長くてきれいだねー」
「あいかはプリンセスだからね!」
「えっ?お姫様なの?インテラスの?まさかーね。あはは」
「あれ?これ赤ちゃん?ちっさーい!耳と尻尾あるよ。かわいーい!獣人なの?なんの獣人?なんて名前?」
コネット、暴走気味。
「二人が帰ってきたということは、お昼ですね。みんなで準備しましょう。」
「「「「はーい」」」」
「美奈子も手伝ってください。ゆうきとあいかはお皿を運ぼうね」
「「「はーい」」」
「あ、さくらちゃんの食べ物がありません…」
ああ、孤児院で暮らすなら、アイテムボックスの中のミルクは使えないじゃん。それに、神父さんには、私は人間換算では十歳だと思われてるから、私が出産したことも授乳できることも知らないし。いや、それはばれてもいいんじゃないの?もう自分がどういう生物か分からなすぎて、ここで生きていくための設定と本当のことの境界が分からないよ。




