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ママは育児休暇につき世界を救わない  作者: はぴぴ
2章 ママは普通に暮らしたい
33/551

33 孤児院の子供集合

「はらへったー、ただいまー」

「すごい音がしたけど、何やってんのー?」


 入り口から声が聞こえた。


「コネットねーちゃん、スローにーちゃん、おかえり!」

「おかえりなさい!」


「あれー知らない子がいる?」

「何これ、床濡れてる」


「コネット、スロー、お帰りなさい。今日から一緒に暮らすことになった子たちだよ。こちらが美奈子。そして、ゆうきとあいかだ」

「私、コネット。十四歳!よろしくね!」

「俺はスローだ。十二歳。よろしくな」


「僕、ゆうき!七歳」

「私、あいか!四歳」


 といって、指を三本だす、あいか。


「私は美奈子といいます。よろしくお願いします」

「何歳?」

「あ、えっと、たぶん十歳です」

「そっかぁ。きれいな髪ね」

「あ、ありがとう…」

「でも、そんな色、見たことないわ」

「やっぱり…」


 コネットは元気な女の子。私よりも背が高い。十四歳だもんね。私を見回して、髪を触ってくる。人なつっこい。あ、私、子供だと思われてるのか。十歳と言ってしまったし、あたりまえか。

 スローは無口な男の子。スローも私をじろじろ見てたけど、私と目が合ったら、そっぽを向いてしまった。

 ああ、やっぱこの服装、無理があったかな。ダボダボのワンピースには見えない?胸から下は絞ってないから、ぽっちゃりさんくらいに思ってくれると助かるけど…。


「こっちの子は、あいかだっけ?あいかも黒髪長くてきれいだねー」

「あいかはプリンセスだからね!」

「えっ?お姫様なの?インテラスの?まさかーね。あはは」


「あれ?これ赤ちゃん?ちっさーい!耳と尻尾あるよ。かわいーい!獣人なの?なんの獣人?なんて名前?」


 コネット、暴走気味。


「二人が帰ってきたということは、お昼ですね。みんなで準備しましょう。」

「「「「はーい」」」」


「美奈子も手伝ってください。ゆうきとあいかはお皿を運ぼうね」

「「「はーい」」」


「あ、さくらちゃんの食べ物がありません…」


 ああ、孤児院で暮らすなら、アイテムボックスの中のミルクは使えないじゃん。それに、神父さんには、私は人間換算では十歳だと思われてるから、私が出産したことも授乳できることも知らないし。いや、それはばれてもいいんじゃないの?もう自分がどういう生物か分からなすぎて、ここで生きていくための設定と本当のことの境界が分からないよ。

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