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ママは育児休暇につき世界を救わない  作者: はぴぴ
1章 ママは自分を救えない
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3 魔法?超能力?

 私が女神に憑依するなんて超常現象が起こっているのだから、他に不思議なことが起こってもおかしくはない。何が起こった?瞬間移動?望む位置に物を移動できる?

 試しにお茶のペットボトルを車の上に瞬間移動!と念じた。するとそれは思い描いたとおりになった。

 次は…自分の身体で実験するのは怖いけど…、一瞬で視界が変わって、自分は車のボンネットの上に。



 女神様は魔法使い?というより超能力者?他に何か魔法を使えないかな?面白くなってきた!いろんな問題を抱えていることも忘れて、何ができるか知りたくなった。


「ファイヤーボール!」


 ぷすん…。


 女神様なんだから、やっぱり魔法を使ってみたいじゃん?言ってみただけなんだけど、意外にも反応があった。でも小さな音が鳴って、煙が出ただけ。

 魔法は使えるみたいだけど、得意じゃないのかな。



 じゃあ別の超能力を。今度は瞬間移動じゃなくて、ペットボトルが上や左右に移動する過程を思い描いてみた。すると、速度やタイミングなど、思い通りに動かすことができた。これは念動能力だ!


「フフフハハハッ、これが女神の力…次は…透視はどうだ?」


 魔王のように高笑いする女神。


 次は車に遮られた反対側の風景を見たいと望む。すると車の反対側に行って、そこから眺めたと思われる視界が得られた。車が半透明に透けて見えたりはしなかった。思ってたんと違うけど、自分の位置から見えない物が見えるのだから、まあいいか。



 次はテレパシーを試してみよう。ゆうきはどんな夢を見てるのかな?…心の声は流れてこなかった。寝ているからわからないのか、それともそんな能力はないのか。ってか二人ともよく寝てるな。起きている相手がいないから、これ以上は確認しようがない。

 そういえばもう一人いた。目をつぶっている私。もちろん心の声は聞こえない。



 あっ、私の遺体をどうにかしなきゃ…。

 遊んでたんじゃないよ。埋葬もせずに、腐敗もさせずに済む方法を考えてたんだよ。たぶん…。

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