27 言語
「オプテイシアも昔は日の本語を使っていたそうです。これは神話なのですが、四四〇〇年ほど前に創造者と呼ばれるお方が降臨し、日の本語をお作りになったと言われています。詳しい神話のお勉強は、のちのち子供たちと一緒にやりましょう」
「ありがとうございます。」
へー…四千年前にも日本人がやってきたってこと?四千年前の日本って原始時代?日の本とか呼んでたのはいつさ。私は社会十四点だし、そもそも日本史なんて選択してなかったよ。もう分からなくなってきたから考えるのをやめた。
「それでは、子供たちの部屋に行きましょう。おっと、その前に、さくらちゃんをこの篭に寝かせませんか。ずっと抱っこでは大変でしょう」
「ありがとうございます。助かります」
よく分かってらっしゃる。本来なら、私はこの子を五分しか抱えてられないのです。
子供部屋には二人の子供がいた。前に見たときよりも少ないね。
神父のペンタムさんが子供たちを呼んだ。
「コンデ、インダス、集まりなさい。今日からここで一緒に暮らすことになった四人を紹介するよ。まず…」
「僕、ゆうき!七歳!」
「私はあいかちゃん!四歳!」
二人の孤児がこちらに歩いて向かっている途中で、ゆうきとあいかは神父から話の主導権を奪って、元気に自己紹介を始めた。そしたら、うるさかったのか、さくらが鳴き始めてしまった。
「おぎゃああぁ」
「わぁ、赤ちゃんだ。小さいねー!」
「かわいいねー!お名前なーに?」
「この子は、さくらっていうの。よろしくね。」
「さくらちゃんかぁ。私はコンデっていうんだ」
「僕はインダス。お姉さんは?」
「あっ、私は美奈子よ」
「他に二人いるのですが、今は先ほどハンターギルドに出稼ぎに行きました。昼食に帰ってくると思うので、そのときにまた。」
他の二人は十歳以上だから出稼ぎに行ったんだね。コンデはゆうきと同じくらいの背の女の子。インダスはそれより少し小さい男の子。二人とも、だいたい綺麗に洗ってはあるけど、つぎはぎだらけの服を着ている。
ああ、しまった。ゆうきとあいかは昨日からインナーシャツ一枚なのは、まあよいとして、瞬間移動できれいに洗ってしまったから、汚れひとつない。襲われて命からがら逃げてきた設定は穴だらけ。神父さんは鋭いから、既に嘘とばれてるかもしれない。




