22 女神様との戦い 二
身体も胸も重くなくなって、だいぶ疲れなくなったのだけど、胸は余計に揺れるようになった…。そうなると、胸を挟んでる腕もやっぱり疲れてきた…。
もういい加減止まってほしい…。そう願ったら揺れが収まった。念動が発動したみたいだ。そうか、重力じゃなくて、最初から念動で胸を支えればよかった…。ここにきてから胸に、物理的に、振り回されて、どれだけの時間を費やしたのやら…。
こうして、私は念動の手で胸を「持って」歩くことにした。これが本当の手ブラってやつだね。透明だから何も隠せないけど。中に着ている天使の衣装も一緒に持ってしまおう。そうすればポロリすることもないね。これこそ天使のブラの名にふさわしい…。
能力の使い方がだいぶうまくなってきた。もしかして、この胸は女神様の能力を学習するための教材なのでは?そうに違いない!そういうことにしておく!
さて、今度こそ!今度こそ、教会に向かうよ!
途中に市場があった。しかし私たちは無一文。
「ママぁ、おなかすいた」
「ママぁ、ミルク」
「ゆうきは昨日、食べないで寝ちゃったもんね」
しょうがないので、こっそりアイテムボックスからお菓子を出して、ゆうきに与えた。
実は昨日寝落ちする前に、搾乳した母乳を哺乳瓶に入れて、アイテムボックスに入れておいたのだ。あいかにはそれを取りだして与えた。
お菓子はその辺の屋台で売ってるような、手でつかんで食べるものと似てるから大丈夫かな。哺乳瓶ってこの世界にあるのかな…。
ときどきじろじろ見ていく人がいた。でも絡んでくる人はいなかった。助かったよ。じろじろ見ていたのは、哺乳瓶じゃなくて、二九キロの子供が二〇キロの赤ちゃんをおんぶして、五〇〇グラムの未熟児を抱えている異様な光景かもしれない。
さあ、もうすぐ教会に着くよ!




