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ママは育児休暇につき世界を救わない  作者: はぴぴ
2章 ママは普通に暮らしたい
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21 女神様との戦い 一

「……ごめん、ママ疲れた…」

「私もちゅかれた。ママおんぶぅ」

「いや、ちょっと待って…」


 女神様は筋力がないので予想はしていたけど、体力も全然なかったよ。まだ五分しか歩いてないのに足が痛くなった。それ以前に、この世界に来て最初に車まで一分間走ったから筋肉痛かも。

 何より、歩いて上下するたびに、胸がぼよんぼよんと揺れて、皮膚が引っ張られるのが痛いし肩も疲れた。

 シャツの中で胸が暴れてるんだけど、シャツは厚手だから透けないよ。あ、なんかまたダメな発想が…。でも透視は透けて見えるんじゃなくて、服の中に盗撮カメラを忍ばせて、ゼロ距離で見てるような感じにしかできないから、あまり面白くないんじゃないかな。そういう用途の商品ではございませんので。

 それから、赤ちゃんを抱えている腕も限界。肩幅より大きい胸を腕で挟んで、胸の前に手を伸ばして赤ちゃんを抱えるのは疲れる…。

 早々にギブアップだよ…。女神様は人間じゃないんだ。もっと女神様って生き物に慣れてから人間界デビューすればよかった…。女神様は今までどうやって生きてきたのかな…。天界で座ってただけとか?女神様、地上に降り立ってはダメなんでは…。


 女神の力仕事と言えば念動。浮遊してしまえば簡単なんだけど、また人間から遠ざかってしまい、人目につきすぎる。

 ちょっと脇道にそれて実験。まず、体重を調べよう。念動を使って持ち上げる力を一キロずつ増やしていったら、三十キロにしたところで、すごくゆっくり浮かび上がり始めた。

 そういうわけで、女神様は約二十九キロと判明した。五分の四スケールの人間だとすれば、もとは約二倍で五八キロと考えれば納得かな…。

 ここからは、重力を何分の一に軽減するか考えよう。六分の一だと、歩くときに飛び跳ねすぎて歩きづらいなあ。かといって三分の一にしたら、胸の重さを感じてしまった。今までこんな重いものを抱えて生きていたんだ…。

 歩きやすさは三分の一でちょうど良い。けど、胸の観点では…ああ、胸だけ別に無重力にしてしまえばいいね!何という開放感!

 というわけで、胸だけ無重力。残りは重力を三分の一に軽減ということにしたよ。


「ゆうき、ちょっと赤ちゃん持っててね。あいか、おんぶしてあげるよ。」

「はーい」「わーい」


 赤ちゃんの重力を九五パーセントカットしてから、ゆうきに渡した。これなら首を支えなくても折れないし、落っことしても衝撃はないはず。

 人目がないのを確認して、アイテムボックスからおんぶ紐を出した。原始的な紐で結ぶタイプ。もちろん、まともにおんぶする気はないよ。というか、普通に考えて二九キロの子が二〇キロの子をおんぶし続けるのは無理だよ。

 あいかの重力をゼロにした。風船のようになったあいかが飛んでいかないように、おんぶ紐で固定するだけ。

 そして赤ちゃんを返してもらった。赤ちゃんも重くないし、腕も疲れないよ。やっと女神様との付き合いに慣れてきた。

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