表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ママは育児休暇につき世界を救わない  作者: はぴぴ
3章 ママの生き方
107/551

107 脱出計画足踏み状態

「分かったよ。じゃあ行こうか」

「ええっ?いきなりですね…。イメールは覚悟してたのかもしれませんが、申し訳ございません。私には準備する時間をいただけませんか?」

「ああ、ごめん。いいよ」


「あの…私が注文つけたドレスが来るまでは…」

「えっ…そんなに着せたいなんて、いったいどんなの注文したのさ…。もう女王様はいらないよ」

「ぴ、ピンクでフリフリの…」

「それ、処分したやつ…」

「メリディ様は女王の威厳を示すようなドレスが一番ですが、かわいらしいのも大変お似合いにな…」

「私、記憶はないんだけど、たぶん五三歳だし、最近出産もしたんだけど…」

「し、しかし、見た目は十さ…十七歳のピチピチのお姫様でしょう!」

「ピチピチ…。あぁ、もうわかったよ…。もう一着は?」

「黒を基調として、フリルをたくさんあしらった、膝上丈のスカートが、十さ…十七歳の魅力を存分に引きだ…」

「わかったよ…ドレスが来るまで待つよ…」

「ありがとうございます!」



「ねえ、ウィズ、お願いが」

「メリディ様は、ここに来たばかりのときと口調が変わりましたね」

「ああ、私は記憶がなくなって目覚めたときから、ずっとこんな感じだよ。ここでは貴族の前だから猫かぶってただけだよ。あなたたちがあまりにもイライラさせるから、地が出てきちゃったよ」

「も、申し訳ございませんでした…」

「それでお願いなんだけど、ちょっとこっちに来て」


 ストレージの中の馬車の車庫にご案内。


「これも…ここも、ストレージですか?」

「そうだよ。この馬車を引ける馬を、フォーサスさんにばれないように、手配できないかな」

「ばれないようにですか。イメールがドレスを手配したとき、フォーサス様はいち早く察知されて、注文を加えていたようなんです。あの女王陛下のドレスは、イメールだけの考えではないんです」

「なるほど…じゃあ、子爵家の馬をいただこう。四頭くらい必要だよね。代わりに一頭につき、大金貨一枚置いていけばいいよね」

「申し訳ございません…。相場は分かりません…」

「まあ、適当でいいや」


「あの、メリディ様は、ドレスのチョイスからして、目立ちたくないんですよね?」

「うん」

「この馬車は装飾が少ない方ですが、四頭立ての馬車など、王家か公爵家にしかないと思います…」

「えっ…。じゃあ、馬はキャンセルかな…。やっぱり、私はこの世界の常識が足りないなあ」

「それは、忘れてしまった記憶の中には、常識なども含まれるということですか?」

「うん、まあそんなところ。だから、二人が来てくれて助かるよ」

「光栄です」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ