104 ドレス完成
しかし、ドレス整理を頼んでからというもの、私付きのメイドであるイメールと、ゆうきとあいか付きのメイドであるウィズは、だいぶ打ち解けてきた。最初は「ひぃ、お助けを」とか言ってたのに。イメールに至っては、私の普段着のドレスを指定してくる始末。
私たちは、いろいろ非常識なところを見せたと思うけど、噂のような破壊活動はしてないよ。他の人たちも、それが分かってきたのか、私を見て怯えるような目をすることはなくなってきた。
でもフォーサスさんだけは、私を女王にするには、私を怒らせてはならないという考えが強いのか、いまだに警戒している。
なんだか平和だねー。もう王様とかいなくていいでしょう。日本だって総理大臣がいないとどうなるかなんて、おばちゃん知らないよ。
ドレスが完成するまで、子爵邸でのんびり待つことになった。
私が一緒にいるときは、ゆうきとあいかは、物体を生み出す魔法、浮遊の遊びなど。でも、そういった、魔力を無尽蔵に使う遊びも落ち着いてきた。
だから、私は解放されて、厨房でピックさんに料理を教わったり。私、どんどん料理うまくなってきてるよ。新たにクリエイトしたストレージを鍋代わりに利用。ストレージの境界は熱伝導がないから、加熱は念動で分子振動させるしかなくて、使い勝手が悪いけど、茹でる代わりにはなるかな。そんな作り方ばかりしてたら、ピックさんや他の料理人が目をむいてたけど。
そんなこんなで二週間、つまり十日すぎて、仕立屋がやってきた。早いね!まあ一着しかできてないよね。どの注文を持ってきたのかな?
「まあ、これは大変素晴らしいですね。メリディ様、早速お召しになってください」
と、私を差し置いて応対しているイメール。差し出されたドレスは…、
「ちょっと、これ、私が頼んだ方じゃないでしょう。なんでおまけの方を先に作ってるのさ!」
こんな風に声を上げると…
「メリディ様のお召し物が、あのような粗末なものでは…」
なんと反論してきた。君らだいぶ態度変わったね!しかも…
「粗末…」
私はされるがままに、新しいドレスを着せられた。




