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ママは育児休暇につき世界を救わない  作者: はぴぴ
3章 ママの生き方
103/551

103 ドレス整理

「じゃあ、これとこれと…これを売ります」

「かしこまりました」


 ピンクピンクしたのとか、フリフリなのとか、宝石ゴテゴテなのを一掃。

 イメールはフリフリドレスを持って、遠目に私に合わせてみたりして、なんだか名残惜しそうな顔をしている。確かに似合うんだろうけど、趣味じゃないんだよ。


 あ、もしメリディにこの身体を返すことになっても、怒らないよね。だって、全部胸がきついんだよ…。


 ウィズは宝石ゴテゴテドレスを、自分に合わせて当てて、鏡を見たりしている。おい、仕事しろよ。

 でも、一般的なサイズの服が全く合わない私。その私に合わせて作られたドレスは、誰も着られないでしょう。


 ゆうきはとあいかは天蓋つきのベッドで、飛び跳ねて遊んでいた。ムーブによる浮遊付き。もはやムーブなんて呪文は唱えてないけど。



 翌日、仕立屋がやってきた。早いな、おい。

 まず、ドレスの売却額を見積もり。仕立屋さん、頭を抱えている。高価なものが多すぎて、買い取り予算が足りないそう。新調するドレスの金額も見積もって、交換に近い形で、買い取る量を決めたいとのこと。子爵家のお嬢様のお古だと思っていたのに、予想外のものが出てきたらしい。

 なので新しいドレスの要望を先に聞いてもらった。しかし、売る方のドレスとは打って変わって、ほしいのは普段着用三着と、地味なお忍び用三着。予想外の格差にメイド二人と仕立屋は愕然。

 このままでは釣り合いが取れなくて、一着しか買い取れないとのこと。仕方がないので、豪華なドレスを追加で三着作ってもらうことに。

 なぜかメイド二人が主体となって注文を出していき、仕立屋さんもノリノリ。私はあまり着るつもりがないし、三人が楽しそうなので好きにさせよう。

 こうして、合計十着のドレスを売れることになった。えっ、私が頼んだ分が売却一着分だったのに、あとの三着のオーダーが売却九着分ってどういうこと?


 なんだか私の方の注文はつまらない仕事になっちゃって申し訳ない。そうそう、普段着とお忍びのうちそれぞれ二着は、背中の開いてないのにした。私は羽根が出せないし、念動で飛ぶから、背中は開いてなくていいのさ。背中が開いてると胸を首で支えるしかなくて、不安定でポロリしそうなもんで…。でももし、羽根が出せるようになったときのことを考えて、普段着とお忍びの各一着ずつは、背中の開いたものにした。


 私の採寸のときは、仕立屋さんもメイド二人も、私の体型を見て驚いていた。私は十歳児じゃないのよ?脱いだらやばいのよ?脱がなくても分かってたでしょう?胸に詰め物でもしてると思ったのか?


 あいかの採寸は荒れた。そんなにじっとしていられる生き物じゃない。私の既存のドレスの中からデザインを選ばせた。ゆうきはこだわりがないから、私が適当に指示。

 さくらも採寸したよ。今度は小さすぎて驚かれた。でも、赤ちゃん用だし、ぴったりには作らないよ。


 あと、仕立屋さん的には、買い取りが大きすぎて、全体としてすぐにはお金にならないのが悩ましかったみたいなので、売らなかった既存のドレス十着、比較的落ち着いていて私の趣味に合うやつを選んで、調整をお願いした。主に胸の部分の。

 今日はもう時間があまりなかったので、一着だけ調整してもらった。ああ、胸がきつくないって素晴らしい。胸の開放感を堪能していると、イメールが…。


「王女殿下!これからはこのドレスでお過ごしください!」

「え?これを普段使いにするの?」

「そうです。それと、調整を依頼した分はすべて、普段の生活でお召しになるものかと存じます」

「えー?派手すぎるんじゃ…」

「何をおっしゃいますか!王族の方は、これくらいが普通かと思われます。そもそも、王族や上級貴族は、一度着たドレスを再び着て、お茶会やパーティに赴くことはありません」

「そんな常識知らないよ…。私が今まで着てたやつ以外、全部お出かけ用かと思ってた…」

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