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ママは育児休暇につき世界を救わない  作者: はぴぴ
3章 ママの生き方
102/551

102 姫様のストレージにご招待

「イメール、頼みたいことがあります」


 私専属のメイド、イメール。青ざめないでね。


「は、何なりとお申し付けください」


「こっちに来てください」


 と言って、私は姫様のストレージ改め、メリディのストレージの中の、クローゼットルームにゲートを開いた。すると、イメールは青ざめてしまった。まだまだ修行が足りないね。


「こ、ここ、これは、ストレージなのですか?」

「そうです」

「そ、その…、ストレージの中に入るというのは、初めてでして…」

「大丈夫だよ、怖いことはないよ」

「そうですか…」


「ママぁ、あいかも行く!」

「僕も!」

「わ、私もお供してよろしいでしょうか…」

「お願いします。あ、ごめんなさい、ゆうきとあいかのお世話をしてくださってるのに、あなたの名前を聞いていませんでした」

「私はウィズと申します」

「ウィズ、よろしくね」


 三日目にして、初めて名前を教えてもらった。私は会社の同僚とか、三人くらいまでは二週間から一ヶ月くらいで覚えられるんだけど、四人目とか五人目になると、付き合いが薄くなって、覚えるのに一年くらいかかる。まだ二人目だから、覚えられるはず…。


 ウィズは十代後半くらいかな。まだそばかすが少し残ってて、やんちゃな感じがする白人系、ダークブラウンの髪。

 イメールは二十代後半くらいで、大人の女性の雰囲気がある、やはり白人系、ダークブラウンの髪。


「まっくら!」

「ああ、ごめん。ライト!」


 いつも透視で見てたから、明かりを忘れてた。


「わあドレスがいっぱい。私も着たい!」

「あいかにはちょっと大きいなあ」


 それに、あいかはプリンセスに憧れているので、ドレスのおもちゃを買ってやるのだけど、ゴテゴテしていたりして煩わしいので、あまり着ないのだ。だから、この世界で大枚はたいてドレスを作ってやるのは、気が引けるんだよねえ。でも、この際だから作ってやるかあ。


「あいかには、こっちの宝石とかアクセサリをあげるよ」


 ゆうきには興味を引くものがないかな。


「…ストレージの中に部屋が…」

「ドレスやアクセサリがこんなにも…」


 メイドさん二人は、掛かっているドレスや宝石を見て、目を輝かせている。


「イメール、これらのドレスを半分くらい…二十着売って、普段着用ドレス三着と、地味なお忍び用ドレス三着を新しく作りたいの。それから、あいかのドレスも二着と、ゆうきの服を二着。それから、さくらも…。ずっとおむつだけだった…」


 そう言ったら、イメールはさらに目を輝かせた。ウィズはうらやましそうな顔に変わった。


「ドレスを売るとどれくらいになるのか知らないのだけど、足りるかな?足りなかったら、こっちの宝石箱の中身を売ってもいいんだけど」

「それでは、お売りになるドレスをお選びください。あと、早急に仕立屋を呼びますね!どんなドレスになさるんですか!」


 イメールはテキパキ動き出した。とても楽しそうだ。ああ、もしかして王女殿下のお付きメイドとして、初めてそれらしい仕事ができるって感じ?それなら…


「ウィズ、あなたにも手伝ってもらっていいでし…」

「はい、是非!」


 待ってましたと言わんばかりに、喰い気味に返事された。


「あの…ゆうきとあいかの世話も、できれば忘れないでくださいね…」

「はっ、心得ております!」


 メイドさんに子供の世話をしてもらう生活、もう捨てられないかも…。


「あと、二人とも、私のことはメリディと呼んでください」

「それでは、メリディ様と呼ばせていただきます!」

「メリディ様…。このイメール、誠心誠意お仕えします…」

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