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under 500 Ⅱ

恋が出来たのなら上出来

ただ、歩いていた。


道の上を、一定速度で。


カラスにバカにされても。


強風に煽られても。


ただ、歩き続けた。




感情は死んだよ。


理不尽に怒鳴られたり。


親しくないのに嫌われたり。


良いことなんて、何もない。


母が生きていた頃は、褒められた。


でも、今は誰も褒めてくれない。


慰めても話を聞いてもくれない。


僕の褒められ人生は。


母で始まり、母で終わっている。




想いを巡らせ、歩いていると。


真っ赤な財布が、視界に入った。


ずっと、下を向いていたから。


スッと見つけることが出来た。


無感情のなかに、同情心が生まれた。


拾って、交番に届けることにした。




お巡りさんに、財布を渡すと。


そこに、美女というべき女性が来た。


その女性は、ありがとうと僕に言う。


僕の心の奥にある、豆電球は。


鮮やかなモモ色に、光っていた。

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