回転木馬
掲載日:2017/10/04
回転木馬
回転木馬が意味もなく回り続ける
同じ景色がぐるぐると
走馬灯のように消えていく
壊れたオルガンで奏でられたような
音程の崩れたメロディーが
木馬の間を縫って
昔を語りながら
上ったり降りたり
わたしは回転木馬
ネジが切れるまで
上ったり降りたり
ゆっくりと軌道に乗った衛星のように
軸を中心に回る
意味がない穏やかさ
なんども聞いたおとぎ話しは
とても優しい
行きつくところが分からない
行くべきところが分からない
ゆっくりと ゆっくりと
上へ 下へ 上へ 下へ
行かなければいけないのかな
回転木馬は時計の針のように
円の上を回る
時間を一刻一刻と刻みながら
滑るように走りながら削られていく一日




