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回転木馬

作者: 武田道子

回転木馬




回転木馬が意味もなく回り続ける

同じ景色がぐるぐると

走馬灯のように消えていく

壊れたオルガンで奏でられたような

音程の崩れたメロディーが

木馬の間を縫って

昔を語りながら

上ったり降りたり




わたしは回転木馬

ネジが切れるまで

上ったり降りたり

ゆっくりと軌道に乗った衛星のように

軸を中心に回る

意味がない穏やかさ

なんども聞いたおとぎ話しは

とても優しい



行きつくところが分からない

行くべきところが分からない

ゆっくりと ゆっくりと

上へ 下へ 上へ 下へ

行かなければいけないのかな

回転木馬は時計の針のように

円の上を回る

時間を一刻一刻と刻みながら

滑るように走りながら削られていく一日


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