騎士は静寂に暁染めゆく 10
絶対な力を求めるのには理由があった。
ヴィン・セラドット。
生前は著名な魔法士として称えられていた人間の人生を逆転させた原因は、失った者への愛情の深さだった。
現在では異端の魔法士としてその記録は封印され、贋作士としての噂が魔法士たちの間で囁かれる程度にまで成り下がったヴィン・セラドットには、愛すべき妻子が存在していた。
贋作造形士となる以前のことだ。
それまでは、魔法士の家系である貴族階級にあったセラドット家の若き当主として、将来を期待されていた存在だった。
その彼が豹変したのは、はやり病で最愛の家族を失った後。過去の事例でも、散々な被害を出しているために現在では禁止されている招魂の法にヴィン・セラドットはその手を染めたのだ。
当時はまだ禁止されていなかったということもあり、稀代の魔法士の研究に誰もが期待し……そしていっこうに現れない成果に落胆した。ヴィン・セラドットは一人で生きた四十年あまりの人生をかけても、なに一つの成果を出すことなくその一生を閉じたのだった。
期待され……蔑まれた彼は、彼が語ったとおりに、晩年はただの狂人と化していたのかもしれない。
『私を認めないものは、排除する』
セラドットは少女の声が混じる怒声を上げて背後を振り返る。
そこには彼を認めようとはしなかった……彼を蔑むカルヌーンの……クロス王国の魔法士がいる。この世に存在した証……墓標とも言える彼の作品を嘲笑しているもっとも憎むべき存在だ。
『そして、今度こそ生命の創生を可能とする魔法を作り出してみせる!』
怒りは多量の魔力に変換され、力を秘める魔道具を覚醒させる。
『全てを取り戻すのだ、何もかもを』
強すぎる願望はその姿を幾つもの光線と変え、彼を阻むのとたちへと掃射された
◇◆◇◆
『防ぎきれ!』
避けることすら出来ない光線。いや、交じり合い……濁流のような勢いを持った力に対抗すべく、ディルが前方に円陣を生み出す。薄暗い周囲を焼くように強く輝く光に負けじと輝くそれは盾となり、セラドットの放った魔法と正面から衝突する。
だが、いくらディルの魔法の精度が高いとはいえ、数には抗いきれない。
襲い掛かる光線の大半を相殺……もしくは跳ね返すことが出来たが、幾つは防ぎきれずに魔法で作り上げた光の盾を突き破られる。
「ぐっ!」
感覚的には捕らえていたが、いくらなんでも行動に移せる余裕はない。
「ディル!」
「大丈夫だよ……」
盾を破った光線が太ももをかすり、鋭く熱い痛みとつんと来るような血の臭いが鼻孔を刺激した。直撃は受けていない。追跡は可能だ。
『トゥカナ・ウラノトメリア・ゼカ・ツヴェルフ!』
走り続けながら、ディルはセラドットの足を止めようとその足元へ威力を絞った魔法を放つ。
『分かれて追い立てろ』
二つの魔法はさらに個々に半分にわれ、全部で四つの光線が時間差でセラドットの行方を阻むべく、僅かに残った舗装を抉り解体途中の廃屋を派手に崩す。
『ちいっ!』
小規模の廃屋が肩を寄せ合い建ち並んでいる狭い通りへ、吹き飛んだ舗装や破壊された壁がなだれ込んでゆく。
小さな少女の背丈ぐらいの瓦礫の山は、セラドットの行く手をディルの思惑通りに塞いだ。
『私は……私は!』
追っ手はすぐ側まで迫っている。
これほどの瓦礫を破壊するためには、かなり大規模な魔法を使わなければならないだろう。そのうえ、この距離では吹き飛んだ破片によって負傷しかねない。
『おのれ!』
切羽詰ったセラドットは、白い幌が被されている家屋へと走ってゆく。
誘導されているとは感じてはいたが、簡単に捕まってやることはおろか、降参することさえ頭にないセラドットは少しでも可能性のある方へと走る。
「しつこい野郎だよ!」
毒つき。
家屋へと入っていったセラドットから少し遅れて、古びたドアをくぐる。
「……何処へ行きやがった?」
打ち捨てられてからだいぶ経っているのか。湿り気の多い埃くさい空気に喉を鳴らして、ディルは薄暗い室内の床板を踏みしめる。
「気を抜くなよ、ディル」
リーディアは金属の感触を確かめるように柄を握り締めて、先頭を行くディルへ緊張を促す。
「わかってるって」
答えながら。いつもの習慣で帯剣してこなかったことに――短剣は別として――少しばかり後悔しながら、セラドットの……正確に言えばイーレンの魔力をたどるべく意識を集中させる。
「……右!」
「――っ!」
ディルが反応するのと同時に、リーディアは感覚をざわつかせる殺気に素早く鞘から剣を抜き、振り下ろす。
「わっ!」
他にもいるのか、後続のハロルドも交戦しているようだ。
「ディル。明りを!」
この暗がりの中では、いくら気配を探れるとはいえ彼等には不利だ。
「……わかってる。ったく、」
立て続けに魔法を放っているせいか、疲労の混じる重たい声で頷いたディルは、応戦をリーディアに任せて足元……部屋全体にわたる円陣を紡ぐ。
『トゥカナ・ウラノトメリア・エレクト・フェンスツェン! 我に光を』
攻撃性のない魔法は負担も軽い。
部屋全体を照らすほどの広範囲なものではあるが、一瞬のうちに発動した円陣は埃が厚く積もる灰色の床板と、元は酒場か宿屋だったのか、広いエントランスに群れる幾つもの黒い影を彼等の目の前にさらけ出した。
のっぺりとした。おうとつの少ない体をフラフラと揺らして距離を詰めてくる影は、十体や二十体どころではない。
「この数!」
ハロルドが取り乱すのも無理はないだろう。ディル。そして、リーディアでさえ、うんざりと表情を濁した。
いちいちまともに相手をしていられるような数ではない。
「よかったな、ディル」
「……何が?」
じりじりと詰め寄られ、自然と背中合わせになりながらいつ始まるとも知れない乱戦を前に剣を構えるリーディアは、額の汗を拭っているディルに言った。
「誕生パーティーが開けるぞ」
「おまえなぁ……」
似合わない冗談に、ディルは体を重くする疲労を吐き出すように息をつく。
「こんな面白みのない奴に祝われたってうれしかねぇよ」
そう吐き捨てて、ディルはエントランスの先にある、うす汚れた赤いカーペットの敷かれている階段へと視線を向ける。
「セラドット」
『何故……お前達は、私を認めない』
「自分でも、わかっているんじゃねぇのか?」
困惑の滲む不機嫌なその表情へと笑いかけ、どうやってあそこまで行こうかと頭の中で算段する。
疲労はだいぶ強いが、戦えないほどではない。しかし、持久戦をやれるかといえばそうでもなく、エントランスにひしめいている影の全てを相手するのは無理だろう。
それはディルだけでなく、リーディアやハロルドもそうだ。
いくら相手が戦いなれていないとはいえ、多勢に無勢すぎる。
『一度は私に賛同したというのに』
打ちひしがれた過去を一人思い出しているのか、両手で数え切れるほどまで減ったページを天使画の羽のように広げてセラドットは嘆く。
『私の考えは間違っていない。そう、まちがっていないのだ!
死した生命はこの世界を構成する魔力へと分解され、この世を巡る。ならば、その魔力から人の存在を再構築することとて可能なはず!』
じりじりと、影たちに間合いを詰められてゆきながら。ディルは不利とも言えなくもないこの状況を覆すように、ヒステリックに叫ぶセラドットを嗤った。
「古臭い考えだな。
そんなこと、お前の口からきかなくたって文献をちょっと探ればたくさん出てくるさ」
『唱えるものは多い、されどそれを現実のものにしたのは……』
「誰一人、いない。だろ?」
『我がその最初の一人になるのだよ!』
「だから、無理なんだよ。
魔法が生み出すのは生命じゃない……ただの力だ」
有意志精霊といわれる精霊ですら、それは命ではなく。生きた名残……実体を持った記憶にすぎないのだ。
今の、セラドットのように。
『だまれぇぇ!』
吼えるのは、彼もまたその結論に到ったからなのか。
もしそうであるのならば、それでも願い、求めずにいられなかった孤独は悲しいものがある。
『フォルナックス・フラムスティード・エン・ツェーン!』
痛みに涙を流す代わりに、セラドットは炎を燃え上がらせる。そして――それが会戦の合図となった。
一斉に動き出した影たちには目もくれず、三人は階段の先に構えているセラドットへと全力で走ってゆく。
『なにっ!』
『トゥカナ・ウラノトメリア・ターウォ・ツェーン!』
つかみ掛かるような勢いで迫ってくる炎へと、ディルは同じ十界位の力を持つ水の属性を帯びた魔法を正面からぶつけた。
『なんだ! 何だと!』
衝突しあった炎と水は互いに影響し合い、大量の蒸気へと転じる。影で黒くうごめいていた視界は一気に乳白色の熱いもやに占領され、何も見えなくなる。
これでは、魔力を使って作り上げた分身たちに指示が出せない。蒸気の熱だけではない汗が少女の肌にうっすらと浮かび、セラドットは手探りで奥へ続く扉へと向う。
『おのれ……! おのれ!
なんと言う魔法士だ、これほど魔法を発動させることが出来るなんて!』
逃げなければ、逃げなければ……と、ようやく探り当てた扉を押し開き奥へと進む。
『私は、生きたい。生きなければならない!』
分厚い幌を通して室内に入り込んでくる月明かりは乏しく、睨みすえる視界は限りなく悪い。逃げ道がないかと彷徨う瞳の前に、屋上へと続く階段がさらに深い闇を背負って目の前にある。
考えている暇はない。
いくら強大な力を持っているとはいえ、支配しきれなければ影たちはただの烏合の衆でしかないのだ。突破されるのは目に見えている。
『……!』
背後から聞こえてくる喧騒と足音に追い立てられるように、セラドットは階段へと向かって走った。
踏みしめるたびにみしみしと弱々しくしなる板を蹴り上げ、断崖から這い登るようにして屋上へと飛び出す。
『う……うぅ』
さらりと、冷たい風が頬を撫でる現実の感覚。
生前では当たり前だった感覚に息をつく間もなく、セラドットは背後を振り返る。
「往生際が悪いぜ、ヴィン・セラドット!」
「素直にその体をあけわたすんだ」
肩を並べてやってきたリーディアとディルは、遠くに街の明かりが点る……明暗に彩られた景色を背にして立つセラドットを睨みすえる。
「下の奴らは部屋ごと封印させてもらったよ。魔力が切れるまで、楽しくダンスでも踊っているだろうさ」
皮肉げに言って、ディルは威嚇するようにゆっくりと一歩足を進める。
イーレンの顔に浮かぶ苦々しい表情が、さらに苦しいものになる。
「団長、こっちは片付きましたよ」
遅れてやってきたハロルドは、封印し損ねた追っ手との戦闘で少し上がった息を整えながら、足を引きずるようにして後退してゆくセラドットへ視線を向けた。
「あいつ……まだ」
ぐいっと汗を拭い、ハロルドはセラドットに……いや、イーレンに言った。
「イーレン! そんな奴の言いなりで、お前はいいのか!」
「……」
後退していた足がひたりと止まる。
長いまつげが震える青い瞳は、戸惑うように揺れているように見えた。
語りかけるというよりはむしろ叱り付ける様なその声は、生来の気の強さを呼び起こさせる。
「だって、助けたい」
『な、なに! まだ……』
「助けたいんだ……独りになるのは悲しいから、怖い事を知ってる……から」
うつむき加減だった視線がゆっくりと持ち上げられ、虚ろな視線がまっすぐにハロルドを見つめる。
「出来るんだろ? 魔法ならなんでも、なんだって」
少女にとって、魔法の力はまさに神秘のものだ。
何もないところから風や炎を紡ぎだす。そんなものを見れば、誰だって彼女のように思うだろう。
だが。
「魔法ってのは、何かを成すための手段でしかない」
ゆっくりとディルは呟き。
セラドットの怒気を押さえ込んで、切々と訴える少女の願いに答える。
「この場所を、見てみろよ」
「……」
促されるまま、イーレンは闇に沈む瓦礫ばかりの街並みを見渡す。
復興された街並みとあまりにも違いすぎるこの場所は、同じ領内にあるとは思えないほど荒廃している。
「戦争で壊されてから十三年も経っているのに、まだ王都にはこんな場所がある。
お前の言う魔法だったら、壊されたもの全を元通りに戻す事だって出来るだろうが、実際は少しずつ……人の手で作り変えられている。
君だって、その目で見てきているはずだ。そうだろう?」
イーレンは黙ったまま、ディルの言葉を聞いていた。
「魔法は、そんなことも出来ないんだよ」
冷たく風に混じる言葉。
イーレンは幼い頬に、つっと一筋涙を流した。
『迷うな、少女よ! 願いをかなえたいなら我にその力と肉体を……』
「与えたところで、叶うようなもんじゃないって言ってるだろう!」
『それは、貴様らの使う魔法だからだ! 私が作り出す新たな魔法なら!』
根拠のないその言葉は、もはや負け惜しみだ。
魔法士の国として名高い王国が認めた最高位の魔法士であるディルの言葉の前では、子供の寝言以上に不確かなものだった。
「助けられない……あたしは、なにも出来ない?」
『受け入れるのだ、私を!』
消え入りそうな声は、感情をあらわにするセラドットに飲み込まれてゆく。
肌に刻まれた幾つもの光の文字が、不気味に輝き始める。
『さすれば、全ての望みは叶う! この世をめぐる力を操るこの能力に、不可能なことはないのだ!』
「……ぐっ」
叫びはそのまま力となり、暴発する魔力の固まりは少女へ駆け寄ろうとしていた彼等を、軽々と吹き飛ばした。
受身を取ってはいたものの、頑丈な床に打ち付けられた衝撃と痛みに、たまらずに悶える。
王宮に身を置く王宮騎士団とは違って、街中を職務の場としている彼等は基本的に軽装で、装備といえるものは対魔法繊維で織られた制服と鋼の剣くらいだ。
まともに体中に響く痛みに、骨をやられなかっただけでも上々だと自らを誤魔化して立ち上がる。
「……やろう」
切ったのか。唇の端に滲む血を手袋で乱暴に拭い、ディルは低く唸ってセラドットを睨む。
「このまま、事体が長引くのはまずいぞ」
「リーディア?」
剣を杖代わりにして立ち上がるリーディアは、蒼白の表情をさらに濁して続ける。
「封印魔法士が出てくる前に何とかしないと……あの子は……」
「――っ!」
言わんとしていることに気づいたディルも、苦い表情を浮かべた。
「どう、なるんですか?」
「処分されちまうんだよ」
「そんな、処分なんて!」
簡潔ではあるが、とてもおぞましい単語にハロルドは慄く。
「このままセラドットに乗っ取られちまったら、あの子は魔具として認定される。
そうなっちまったら、害をなす魔具ってことで〝廃棄処分〟されちまうんだよ」
「……!」
人を人として認めない決まりごとに、その表情が強張った。
信じられないと疑う瞳に、リーディアはそれも無理は無いと思う。彼自身……そして説明してみせたディルでさえも、馬鹿げていると感じているからだ。
だが。彼等がどう感じていたところで、その決まりは絶対だ。
非情すぎる手段とはいえ、それはこの王都に住む何万とも知れぬ多くの人々を救うためであるのだから。
「やつらがかぎつける前に、本気で何とかしねぇとやばいな」
体中が軋むような痛みと、太股の裂傷による焼けるような痛み。それらを全部奥歯で噛み砕いて、ディルは生真面目な表情をつくる。
本来なら、よりしろとなっている魔道具を封印……もしくは破壊すれば支配は解けるのだが、この場合はそうもいかない。
よりしろとなっているのが、生身の人間だからだ。
「なんとか、ならないのか」
いくら乗っ取られているとはいえ、子供に剣を向けるわけにもゆかず。
リーディアは、向ける先の無い刃を手持ちぶたさに苛立つ。
「イーレン! 聞くんだ、聞いてくれ!」
「ハロ……ル……ド」
少女の体をつつむ魔力の嵐は治まらず、巻き起こる風は表情の揺らぎを隠していた帽子を空高く巻き上げた。
短く、無造作に切られた柔らかい金髪が淡い色の肌の上で暴れるようになびく。
「魔法なんかなくたって、君はあの子を救ってあげられる!」
吹き荒れる嵐に負けじと、ハロルドはゆっくりとイーレンへにじり寄る。
肌に触れる風は鋭く、いくつかの赤い裂傷をその精悍な頬に刻んでゆく。
『迷うな、惑わされるな!
そんなことは無い、そうだろう! この力は絶対。絶対でなければならない力なのだから!』
二つの、迷う少女を誘う声。
息もできない重圧の中、どちらも選び取ることが出来ないでいるイーレンは引き寄せられるように夜空を見上げた。
この世に一人取り残された十三年前の空は、赤く燃えていた。
現在。
見上げる空は漆黒で、その時の名残など何一つ残ってはいない。が、同じ寂しさは今もまだ胸の奥に大きな穴を開けている。
空虚な洞だ。
埋めようと思っても、決して埋まらない暗闇。
それを抱えて生きるのは辛い。その辛さを知っているから、家族同然……言ってしまえば弟のような存在であるリクに同じ思いをさせたくはなかったのだ。
どんなことをしても。
「助けるんだ」
『何処へ行く!』
リクの父親がいるという長屋へと向うつもりなのだろう。小さな体が、困惑するセラドットを無視してふわりと舞い上がる。
「――っ! イーレン!」
体を取り巻く目に見えるほど強い魔力が、翼のように夜空に舞いあがった。
「駄目だ!」
恐れもなく闇の深い廃墟へと飛び出してゆくイーレンを引き止めるべく、駆け出したハロルドがその小さな体にしがみ付く。
――が。
「ハロルド!」
構わず、イーレンはハロルドを連れたまま空高く舞い上がる。
「くそっ!」
ディルは毒ついて、すぐさま円陣を描き出す。
『トゥカナ・ウラノトメリア・ゼカ・ノイン!』
騎士団長の身分で許されている使用限界を一段階破った九界位は、今まで放っていた魔法よりもさらに緻密なもので、その美しさは比べ物にならない。
「追うぞ、リーディア!」
タペストリーとして手元に置いてみたくなるような光の円陣からあふれ出る緑色の光の幕がディルの体をつつみ、闇夜にふわりと持ち上げる。
簡単に飛び去って言ったイーレンとは違って、かなりの負担を強いる魔法にディルのその表情に厳しい色が滲む。
「ああ!」
「しっかり掴まっていろよ。
落ちたって拾いになんて行ってやらないからな!」
差し出した手にかかる重みに軽く舌を打ちながら、ディルはリーディアと共に夜空を疾駆する。




