7枚目
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夢を与えてくれてありがとう。
君と彼女に出会えたこと、心の底から感謝しているし、こうやって命を最大限活用できた人生は恵まれていたと思います。
最後に、一つだけ君を困らせますね。
大好きでした。
君への負い目と同時に、君がかけてくれた初めての声、そしてあの笑顔で、私は救われていたんです。
ありがとう。
透析室から帰ってきてだるそうにベットで寝転がる彼女や、発作を起こして倒れてしまった君を見るたび、私はどれくらい恵まれた生活を送っていたのかを実感していました。
君たちはこんな、生活をずっとこの病院の中でしているのですもんね。
私には窮屈でかないません。
普通の家庭でも、健康な幼少時代を送れたこと。
平凡な生活でも、元気に走り回って、いられたこと。
辛いこともあったけれど、自分で良かった。
そう思えさせてくれたのは君でした。
自分だから君たちに会えたのですから。
自分としてこうして君に出会えたのですから、幸せでした。
最後まで言えなくてごめんなさい。
そしてありがとう。
本当は君に直接告白できないの、すっごく悔しいんだけど。
彼女も、君の事が好きなんだよ、私には分かる。
だから、二人ともお幸せにー!
敬具