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4枚目

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　実はこの手紙、一日一ページペースで書いてて、最近ちょっと字が書けなくなってきたんだ。

　読みにくくてごめんね。

　そういうわけで、私の腫瘍は、脳を圧迫し、私は少しずつ体の自由を失っていったんです。

「じゃあね～！」

　そう言って明るく退院したのも、手術の施しようもない位置にあった腫瘍で、もう体の機能が弱くなる一方だった私への、最期のお情けでした。退院しても会いにくるね、そう言った君たちに、結局一度も会いに来ることがなくてごめんなさい。

　私はそれでも、自分の悔いがないよう、一生懸命頑張りました。

　大学を辞めることになっても、20歳の成人式には出れたからよかったです。

　彼女も他の地域の式に参加していたと聞きました、綺麗だったんだろうなぁ、着物姿。

　君も惚れぼれしちゃったでしょ？

　私だって、成人式に参加していた男の子たちに、可愛いねっほめられちゃったんだから！

　あ、馬子にも衣装とか、今思ったでしょ！？