3枚目
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そんなこんなで、私はしばらくこの病院で生活することになりました。
そして私は君と、彼女と本当によく遊んだね。
皆同い年だったからかな。お互い抱えた悩みを打ち明け合ったり、院内で暴れまわったり。
第三病棟の婦長さんは本当怖い人だったからね、私たちよく沖根のお爺さんの病室に逃げ込んだっけ。
それから私は、元気になってもしばらく病院にいました。
君たちは不思議がったけれど、これにも深い深い、訳があったんです。
私は、その時検査入院と同時に、ちょっとした治療を受けていたんです。
火災に巻き込まれて病院に来なければ、きっと分からずに死んでいました。
私の頭の、脳の大切なところを、腫瘍が圧迫していたんです。
先天的な要素と、後天的な、外傷のせいだと言われましたが、その外傷って、一体何の事だと思いますか?
なぜなら私は、火災にあうまで、同棲していた彼氏から、暴力を受けていたからなんです。
その時の傷が、私の生まれつき持っていた腫瘍の赤ちゃんを大きくしてしまったそうです。