ふつう じゃない
ああ ひまだなぁ
ぼくは いつからか そんな きもちが あった
なにが ひまかって それは ひまだから ひまなのだ
まえまで たまにくる おきゃくさん たちも ころしていて しあわせを かんじて いたけど いつから だろう だれだろう この まちが てれびに でていたのだ
ないようは この まちの ひとが だれも いないって こと うんよく ぼくは だれにも みつけられて いなかった
しかし ぼくは おとなでも できない ことを できて しまったのだ
そんなに いないけど まちの ひとを ぜんいん ころす なんて ふつうの ひとじゃ できないに きまってる
あれ ? じゃあ ぼくは ふつうじゃ ないのかな ?
でも そんな ことは どうでもいい ぼくは ただ ひとを ころしたい だけだから だから だれかに みつけ られるのも ごめん って ことだ
そんな ことを かんがえ ながら ぼくは じふんの べっどから おきて いえの なかを あるいた
ぼくが いない あいだに けいさつかな ? だれかが この まちに きたとき したいは すべて かたづけ られた いま ある したいは ぼくが また あたらしく ころした ひとの したいだ
それでも やっぱり ちの においが するのは かわらなくて きっちんは まえより ひどい においを している
ちの においが いちばん ひどいのは やっぱり ものおきだ
じつは この ものおき いまは ぼくしか あけられ なくって まちに きた だれか にも あけられる ことは なく おとうとの したいが まだ はいっていた
とびらを あけた しゅんかん ことば では あらわせない ほどの においが ぼくに むかって きた
おとうとは くびが とれたままで くびの きれた ところは あかと くろで うめられて いて いっしゅん だけ はきそうに なって しまい そうだった
いそいで とびらを しめて かぎを かけた すると あの においが うその ように なくなって しまった
いつもの ように ぼくは ちで あかく なった ばっどを もって そとに でた
なつやすみ それは ぼくにとって いつでも ひとりに なれる じかんだった のを おぼえて いる