だれも　しらない

ここは　だれも　しらない

いまは　どこかの　おとなにしか　わからない

だれも　いない　しずかな　まち

ゆいいつ　しってる　こどもは

ぼくしか　もう　いない

だって　ぼくには　もう

かぞくも　ともだちも　せんせいも　おじさん　おばさんも　だれも　だれも

だれも　そばに　いないから

いえの　なかは　ちで　いっぱいで

ほかの　いえも　みんな　おなじ

そんななか　ぼく　こどもが

たった　ひとりで　いきている　ことを

みんなは　しらない　ぼくしか　しらない

なぜ　こうなったのかも

しってるのは　そう　ぼくだけ　だった

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