昔話:19年前 1 (ティアside)
なんかはじまりましたっつーかはじまっちゃいました。
予定より長引きそう…
「…貴方…だぁれ?いなかったわよね…屋敷に。」
…この娘…どうして気づいたのかしら。誰にも気づかれなかったのに…。
「リーナ様、一体どのような意味で…?」
彼女はこんなのがいるなんて言ってなかったのに…まさか、裏の人間…?
「貴方が一番わかっているでしょう?」
…あぁ。それともごっこ遊びのつもりなのかしらね、かっこつけて…。
「…何の事か、さっぱりわかりませんわ」
「なんてね。冗談よ?www…でも、貴方が怪しいとは確信しているの」
「…お遊びはまた今度にお願いいたしますわ。では…」
…彼女に文句を言わなければいけないじゃないの…!!!
-コンコン
「入りなさい。」
-ガチャ
「…」
「…あら、ティアナスタリアじゃない。ナニカ用があるのかしら?
って…貴方って確か…リネシア・アメリア暗殺の依頼の途中じゃなかったかしら」
…憎たらしいな、今の家訓者は。
「…で、本題は何かしら。」
「…末娘にばれたわ。あんなキレる奴がいるならそうと言いなさいよ!」
「あぁ。…って…貴方もばれたの?!…貴方はばれないと思ったのに…」
…まぁ評価は正しいけど…どこかぬけているのよね。
「…今、言えることはこれだけよ…頑張りなさい!!」
「…早急に暗殺を実行する。準備の手配と…合図の確認を誰かにお願い。」
「えぇ。手配しておくわ」
…何…これ。
「誰か!誰かいないの?!!」
…襲撃?…誰が…「…約束の金だ」…まさか…スパイ?!
「…たったこれっぽっち?ケチねぇ…リネシア様の殺しに協力してあげたのに」
…依頼者か。仕方ないな、引き下がろう。
「嫌だ!姉様…リネシア姉様!!助けて…嫌だぁ!!!!!!!!」
…チッ。こんなベタなパターンありなのね…。
-ガッ
「…何をするつもり?ティアナスタリア。いいじゃない、別に放っておけば」
「…アメリアに恩を売ってもいいでしょう。放しなさいよ…エターナザイル」
「…そっか。そうなのね…ついにティアナスタリアにも…いいわ。許可します。
助けてきなさい、貴方のためにも」
…私?何を言って…?…行くしかないわ、今は!!!
-タンッ
「…勝ったわ。アイツとの賭けに…。
っ…。でも…信じられるわけがないでしょう、私達の主が…血で決められてるなんて。」
家訓者とは
ティア(ティアナスタリア)達の家で一番偉い、皆をまとめたり、司令を出したりする役割。