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no5...神剣カグラ・マサラ

 私は岩に刺さった神剣カグラ・マサラを引き抜くと簡単に抜けた。神剣カグラは思ったよりも軽く、女性の私でも振り回せそうだ。


〉あの悪女、剣を抜いたぞ

〉やはり変な形状だな

〉ああ、刃が片方にしかないぞ? 欠陥品か?

〉早くモンスターに殺されるところを見せろっ


 もしかして配信スライムの時みたいに何か追加されてるかな?《ちょっと鑑定》してステータスを見てみよう。


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名 前:ベネッサ・ユーリーン

スキル:ちょっと鑑定Lv1 モブテイムLv1 光魔法Lv1 配信魔法Lv1 超級神剣術  

=======================


「ちょ、超級神剣術?!」


『うむ そのスキルこそ 我が 神の剣と呼ばれる所以だ』


 神剣と共に手に入れられるスキルなんて、すごいに決まってるじゃない! 私は《ちょっと鑑定》で超級神剣術の詳細をちょっとだけ確認した。


=======================

超級神剣術 〈パッシブスキル〉

 神剣を装備時、自動で最適解の剣撃を放つ

=======================


 え! 強っ……。これがあれば、剣術なんて使った事なくても達人的な剣術が使えるって事? この絶死のダンジョンを脱出する小さな光明が見えた気がした。


「このパッシブスキルってなんだろ」


『勝手に発動するスキルの総称だ』


「え、すご。無敵じゃん」


 ちょっと生意気だけど、この剣があれば心強いことに変わり無い。なにより話し相手がいてよかった。


「とにかく、あなたの力を借りるわよ」


『好きにしろ 我もそろそろ何か斬りたいと思っていたところだ』


 剣を持ち上げてカグラの刃を改めて見ると、本人が言う通りとても綺麗だ。刃の部分……刃文だったかな? まるで炎のような模様になっている。そのキラリと光る刃に、私の姿が映った。


 夜空のような紫色の髪は、この湿気のせいでへたっている。縦巻きロールは見窄らしくへにょっており、強気でやや吊り目のエメラルドグリーンの瞳も、今は自信が無くその力強さを失っている。


「ひどい顔……」


 わけもわからず殺されて転生、さらにわけもわからず処刑され、そして誰も助けに来ないダンジョンの底で喋る剣と二人きり……。これで元気があったら異常よ。


〉早く進めってー、早く死ねよー

〉おーい! 麦酒二つくれー

〉はは、麦酒売りまで出始めたか

〉せいぜい俺らを楽しませてくれよ


 また外野が早く死ねと騒ぎ立てる。配信魔法のコメ表示をオフにしたいけど、こんなノイズでも役に立つ情報を落とすかもしれない。生き残るための可能性はなるべく残しておきたい。


「よし、先に進みますか」


 こうして私は喋る剣……。神剣カグラ・マサラとの出会いを果たし、配信スライムと共にダンジョンの奥へと進んだ。


――配信累計時間:53分

心強い味方の神剣カグラを手に入れた涼音は

不安だった心が少し心が少し晴れた。

カグラを手に進む涼音は果たしてダンジョンを出ることが出来るのか

ダンジョンには何が待ち受けているのか

―――――――――――――――――――――

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[良い点] これは間違いなく今後伸びる 絶対に ストーリーがおもしろすぎる
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