表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

孤独

ある秋の日の話です。


27歳の彼氏が危篤状態でした。


重度のアルコール依存症で、それを止められなかった私も悪いけど、内臓が既に粉々でした。


死ぬ直前急に元気になって、ワンオクロック?とか(私はあまり音楽聴かない)ウーバーイーツとか聴いてる彼が


多分人生で偶然1回か2回くらいしか聴いていないはずの、なんなら曲名すら知ってるかどうか危うい、ジョージ・ウィンストンの「あこがれ/愛」を聴きたいと言うので、サブスクで検索して流してあげたんです。


そしたら彼、ピアノの旋律と家族に囲まれて、ゆっくり目を閉じてひっそりと息を引き取りました。


ある秋の日の話です。


その話を聞いた看護師さんは「本当にそんな人いるんだ笑」って笑っていました。


私は「本当にそんな人いるんだ」と思って涙が出てきました。


ここまで読んで既にお気づきの方もいると思いますが


このお話真っ赤な嘘なんですよ。


なんなら私は男だし


恋人なんか今まで居たことないし。


友達もいません。


アルコール依存症は、それこそ私自身です。


そういう人もいます。


少しずつ、夏が近づいています。


夏が近づいている今日、このお話を書いています。


まあ、そんな日もあります。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ