表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/10

ほっと・すぷりんぐ・にゃあにゃあ

あたしミャアコ。三毛猫にゃの。これはあたしのちょっとまぬけな異世界トリップのお話。


今、流行り風の題に変えてみたんだけど、しっくりこにゃいよねえ・・・・(´;ω;`)ウッ…


「・・・にゃぁ・・に・・にゃぁ・・・ 」

 あたしは泣きそう・・いや、鳴いているけれど、泣きそうだった。

 ご主人様はどこに行ってしまったの??

 初めまして。あたしはミャアコ。生まれて半年の子猫です。

 ご主人ご一家の引っ越しのため、小さなお部屋に入れられて、何時間も車に揺られて来ていたんだけど。トイレ休憩だよってお部屋から出されたのがついさっき。たぶん。いやもっと前かな・・・


 車がたくさんのところだったから、端っこのところでちょっとだけだよって置かれたんだ。そしたら向こうに動くものがあったから

「わ~い」

って思わず走ってしまったんだ。

「ミャアコ!!」

 呼ぶ声がしたけれど夢中だったから。振り切って・・・もっと先へもっと先へと藪の中を走って追いかけちゃったんだ。

 追いかけていったものは、ひらひらとしていて、きらきら輝いていて、とてもきれいだったんだ。

 あたしたちは赤とか見えてないんだけれど、まぶしいくらいの光はよく分かるんだ。

 で、追いかけて・・どんどん奥に入り込んでしまったってわけ。


・・・


 ああ困った。


 あたしを呼ぶ声はもう聞こえにゃい。

 走り回ったからどこから来たのかわかんにゃい。

 

 ・・にゃぁ・・・おなかすいた。


「に・・にゃぁ・・??」

 疲れて藪の影に座り込んだら、きらきらひらひらがまた周りに飛び回るから。

・・本能って怖い。また追いかけちゃう。いい加減へたって伸びちゃいそうだ。

・・・

 夕べの温泉。楽しかったにゃあ・・・

 あたしは昨日生まれて初めて温泉ってとこにお泊まりしたんだ。

「ペット同伴のお宿だよ。」

 ってママさんが言ってた。おいしいご飯♡一緒に温泉。おうちのお風呂と違ってにゃんか不思議にゃにおい・・・


はっ!!!こんにゃこと考えてる場合じゃにゃい!!

ご主人様を探さにゃくちゃ!!!

「にゃ・・・??」

・・・あれえ?


 湯気。大好きなお風呂とおんにゃじ・・・じゃにゃいや・・・このにおいは・・・

昨日嗅いだにおいだよ。ほら・・・温泉の・・・

どこ?どこ?

あたしはキョロキョロ探し回った。あ。

 臭いのするあったかい水が、ホースを伝って流れているみたい。夢中で走り寄っちゃった。

 ホースの先が温かい水の流れが出来ている。その先が水たまりににゃっているみたい。 好奇心からホースから出ているものをのぞき込む。


 お湯・・くさっ。


 そこにまたひらひらきらきら。とんできちゃった!!!

 あぁ本能が恨めしい。


 ジャンプしてタッチする。つかまえた!!!



            着地!!



 えっ! 地面はどこ??




 やばいかも・・・






 きらきらひらひらが急にもっと光り輝いた。


 あまりのまぶしさに目が開けられない。


まぶしい!!


 体がめきめきいう!!


 痛い!!


 なんで


 に・・・・みぎゃー!!!!!!!


 ぼっちゃ~ん




 わがはいはねこである。名前はまだない。


 違~う!!それ、話がちが~~~う!!!


 あ、あたし、溺れている。


 しょっぱ~い


 鼻が痛いよ~




 た・・・たすけて~


 温かいお湯。でも溺れている。


 気持ちよい温度。でも溺れている。


 ぶくぶく・・・




 ・・・・臭素・ヨウ素・古代海水・・・誰の声?・・・






・・・・・




 気がついたらふかふかのお布団の中だった。




「気がつきましたか?」


「はい気がついてますっ・・・てだれ?」


 


あたしの顔をのぞき込んでいたのは・・


きれいな赤い髪をした男の人だった。


 赤・・・あたしは赤ってどんにゃ色か知らにゃいから,あとで赤って色だよってこと知ったんだけど。きれいな色だなってそのときは思った。




 ご主人様達とおんにゃじような。でも、耳が違う。ご主人様達の耳は目の横に付いていたように思うんだけど。その人の耳は頭の上の方に付いていた。しかも。あたしの耳に似ている。その耳が時々ぴくぴくってうごくから、本能があたしを刺激する。



思わず飛びつこうとしたら、


「これこれ。やめなさい。」


 すぐに軽くいなされてしまった。


「まだまだ子どもだね。」


 別の声がする。金色の髪?あれ?顔の脇の毛だけ右も左も銀色の髪の少年だ。この子も頭の上に耳が付いているけれど。あれぇ・・・垂れ耳だよ。




「8歳か9歳くらいですかね。」


 赤い髪の人が答える。


「あたし6ヶ月だよ。」


 思わず言っちゃった。言葉が通じるわけにゃいのにね。

 そしたら驚いた。


「向こうの世界で6ヶ月の子猫か。やっぱり8~9歳ってとこですね。」

 あたしの言うこと分かるの?


・・・・


 ぐう・・おなかが鳴った。


・・・


「おなかすいた・・・」


 あたしは朝から何も食べていにゃい。

 いや。さっきお湯をたらふく飲んじゃったけど。

 お湯はご飯じゃにゃいよね。

 二人にクスクス笑われちゃったけど。まだ子猫です。ご飯は大事。




「起きなさい。」

って言われて初めて気がついた。あたしの毛皮どこにいった?

 慌ててしっぽを確かめる。ある。ちゃんと三毛模様の大好きなしっぽだ。

 手を見る。つめが・・・変。この手はご主人様とおんなじ。人間の手だ。

 びっくりしているあたしに、ほらって頭から何かすっぽりかぶせられた。


「俺のだからちょっと大きいけど。ワンピースみたいに着られるだろ。」

 金色で銀混じりの少年が言う。もちろん色って後で教えてもらったから知ってるんだけど、そのときはきらきらしてるにゃあって思っただけだったよ。

「くしゅん」

 くしゃみが出る。毛皮がないと寒い。


 お布団の所に台が運ばれてきて、その上にいろんな食べ物がのっかってる。

 食べちゃ駄目だよっていつも言われてたんだけど・・・これ・・食べて良いの? 


「食べていいの?大丈夫?」

「良いから黙って食え。」

って金銀髪の少年。わあい。



 皿に口を付けていつものように食べようとしたら

「これ。お行儀が悪ですよ。」

って赤い髪の方が言うんだ。


 そんなこと言われてもあたしにはどうしていいかわかんにゃい。

 きょとんとしていたら,


「食い方を知らねえ?まさかな?」

「いや。ありえますよ。」

って。




それから二人がかりで、食べ方や食べるときの決まりを教えられた。


に・・・にゃぁ・・・心の中でつぶやく。何でもいいじゃにゃい。食べられれば・・・


 その後はトイレだ。これもへこんだ。

 何しろあたしは由緒正しい(??)三毛猫。つまり女の子。

 対して二人は男の子。


 考えた結果、厨房から女の人を連れてきてくれた。

 ありがとう。おかげで人間のトイレの使い方を覚えたよ。

 落ち着いたところで、「ここはどこ?あたしは誰?」と言ったことを教えてもらうことににゃった。




「迎えに無事、出会えたようで良かったです。」


「迎えって?」

 そんな人に会ったっけ?

「俺たちの本能を思い切り刺激する・・・ほら、ひらひらきらきらですよ。」

 あぁあれ・・・え?つまり、あれでおびき出されて・・・ゆ・・誘拐???

 身代金にゃんて出せませんよ。


「失礼だね。誘拐なんかじゃないよ。

でもよく誘拐なんて言葉知ってたね。」

 だってご主人様がいつもパパとママに言われていたんだもん。

「身代金目当ての誘拐でにゃいなら、にゃんであたしみたいにゃ子猫を迎えに来たの?」

「あのひらひらきらきらが見えたってことは、君は僕たちが探していた、にゃあにゃあのひとりですよ。」 

 赤毛の人が真剣な顔をして言う。


 に・・・にゃあ・・?


「俺たち、ほっと・すぷりんぐ・にゃあにゃあの仲間ってことさ。」

 金髪に銀の混じった少年が言う。

 にゃんのことだぁ!!!


「ほっと・すぷりんぐ・にゃあにゃあ。それは,世界中を回り,温泉を探し出し,効能などをすべての獣人にんげんに知らしめる仕事をする獣人(にんげん)の集団である。」


「きりっ」そんな効果音が入っているかように、少年が言う。

「それがあたしとにゃんの関係があるの?」

「・・・・・」

 そう言ったら、二人とも黙って顔を見合わせた。

「そういえば,お兄さん達の名前も知らにゃい。」

「僕はロート・カッツェ。この銀のはズィルバー・ショーンだよ。」

「ちびっこ、おまえはなんて言うんだ?」

「ミャアコだよ。若槻ミャアコ。」

 そう言ったら二人は顔を見合わせて、大きく頷き合った。



 お部屋のベッドの上にあたしは座っている。2人はそばのいすに腰掛けて、ミャアコだって?なんかひねりがねえ名前だなあ・・・なんて言ってる。聞こえているよ。失礼にゃ。ご主人様が付けてくれた大事にゃ名前だぞ。


「それで、にゃんにゃん何とかって。どういうことにゃのさ。」

 ・・・お話が出来るのはうれしいんだけれど、どうもさっきから「な」が「にゃ」になっている気がする。気のせいだよね。


「にゃんにゃんじゃねぇ!!!」

 怒鳴らないで、金色銀色垂れ耳少年

「ほっと・すぷりんぐ・にゃあにゃあですよ。ミャアコちゃん。」

「そう。そのにゃあにゃあ。・・で,にゃに?」

「だから、さっき俺が言っただろう!!」

 銀色垂れ耳少年がキレそうだ。しかたにゃいにゃー。

「温泉を探すってこと?」

「分かってんじゃねえか!!」

 短気は損気よお兄さん。


 ごつん。痛そう。ロートさんがズィルバーにげんこつ食らわしちゃった。

「ズィルバー、けんか腰は良くないぞ。

ミャアコちゃんごめんね。まだ小さいのに、なにやら訳の分からないことを言われて困るよね。」

「・・・あたし。はぐれちゃったの。ご主人様達のところに送っていって欲しいの。」

「それはできねえ。」

 復活してきたズィルバーが、ずずず~いっと私のそばにやってくる。


「ばあさんがさ。」

「ばあさん?」

 いきにゃりばあさんってにゃに?そしたら、ロートお兄さんがおしえてくれたよ。

 ロート、ズィルバー、そしてみやこって言うおばあさんの3人で世界を回って温泉を探していたんだって。みやこ・・・ミャアコに似てるぞ。


 でも、何のために温泉?

 以前は、この獣人国(くに)の人たちはお風呂に入る習慣がにゃかったんだって。

 にゃぜ?って聞いたら,

「そりゃおまえ。全身毛で覆われていたからさ。」

獣型(げんしじん)だったんだよ。」 

「昔話の領域だけどな。」


「りょういき・・・この言葉は分からにゃい。」


 話がすすまにゃい。




「・・・・とにかくそういうわけで。」




 どういう訳だ????




「一緒に温泉を探しに行こう。」


「・・今の話じゃ,ちっとも分かりません。」




「ズィルバー、はしょりすぎですよ。」


「でも獣型(げんしじん)の話からじゃ、いつになっても終わらないぜ。」


いつの間にか、ズィルバーは私の脇に来て寝転んでいる。


 そういえば・・・

「ここってどこ?」

 あたしの問いに、

「そういうおまえはどこから来たんだよ。」

って。ズィルバー。質問に質問で答えちゃ駄目だよ。


「わかんにゃいよ。ご主人様と一緒にお引っ越ししている途中だったんだもん。」

 ついでに言うと、どこに住んでいたのかも分かんにゃ~いのだった。


・・・


 ここは、星徒温泉(せいとおんせん)だって。ここで温泉を見つけて、掘って、どんな効能があるかを分析して、さあ次のところに行くぞって時に、突然、おばあさんが次代のにゃあにゃあを呼ぶって言いだしたんだって。


「ここの温泉は古代海水じゃ。わしはここで海に還る。最期に次代のにゃあにゃあを呼び寄せようぞ。」

 ズィルバーがおばあさんのまねをしてみせる。

「ばあさんはそう言ってひらひらきらきらに変わって、あちらこちらに散っていってしまったんだ。」


 それが1週間前だったそうだ。二人とも困ってしまったけれど、ばあさんが「次代のにゃあにゃあ」を連れてくるって言うから、この宿屋で待っていたんだって。


・・・


 で、昨日源泉にちゃんと湯がわき出ているか最終確認に行ったら、あたしが溺れていたらしい。


 死者が出たら験が悪いから慌てて助け上げたら、手にきらきらするものを握っていたそうだ。


「あれは、ばあさんのきらきらだろう。だから、おまえはにゃあにゃあの一人だよ。」


「僕は温泉の気配を感じることが出来るんです。」


「俺は温泉を噴出させる係だ。

 で・・・おまえは、きっとばあさんとおんなじ仕事が出来るはずだ。」


 おばあさんは、温泉の効能や成分を知ることが出来たそうだ。


 そういえば・・・こっちで温かい水に落ちたとき・臭素・ヨウ素・古代海水・・て声が聞こえた。そう言ったら、


「その通りですよ。ここの温泉はまさにその通りです。ついでに効能も分かりますか?」

って返された。


「塩分が強いので,皮膚病にいいと思う。切り傷とか・・・冷え性にもいいみたい。」


 頭の中に響く声に従ってそう言ったら,二人とも満足そうに頷いた。


「明日は出発だ。」

 あれえいつの間にか一緒に行くことにニャってるんだけど・・・

「おばあさんを待たにゃくていいの??」

「おまえがみやこばあさんだろう。」




!!!!!!!!



このぴちぴちの子猫のどこがばあさんだ!!!って言いたかったけど、

「そうと決まればさっさと旅立ちの準備だ!!」

 って言う二人に連れられて、「あれよあれよという間に、買い物に出発しちゃった。

 このまちは小さいけれど、温泉のおかげでこれから栄えるだろうって宿屋の人が言ってた。


 経済効果が・・・とかにゃんとか,にゃんか難しいことも言ってたけど。よくわかんにゃいからスルーした。

 そして今は洋服屋さんにいるんだ。いつまでもズィルバーのシャツ1枚じゃ心許ないし。獣人(にんげん)になったからには靴がいるらしい。

 確か、ご主人様と一緒に見ていたテレビ・・・女の子がおへそ出した服で旅をしていたよ。ワクワク・・

 あたしはよく分からにゃいからお任せだけど。

 ロートがお店の人に何やら言って、そろえてくれた服を着る。すとんとしたおしりまでの長さの上着と、ズボンって言う足首までの長さでの下に着る物と、靴下って言うものと、靴を身につけた。


・・・あれえ?おへそは出さにゃくていいのかにゃ。

「おへそが出にゃいけど、いいの?」

「あほかああああ。おまえは!!!」

 ズィルバー、ひどいよ・・

「へそなんか出して歩いたら腹を壊すぞ。」


あー・・・・

「おまけに弱いところをさらして歩く馬鹿がどこの世界にいるんだ!」

いや。テレビにたくさん出ていましたが・・・下にはいてたのも短かったんだけどにゃ。

 あたしはお利口だから、反論しなかったよ。

というわけで、ロートとズィルバーがあたしにいろいろ選んでくれたよ。


 ご主人様が着ていた物と似ているにゃぁ。

 上着は薄いグリーンに、ピンクの花模様が散っていた。ズボンは濃い焦げ茶色。靴下は灰色だって。色のこともロートに教えてもらったよ。


 そして靴。こちらはズィルバーが選んでくれた。ロートの髪の毛みたいな色だ。赤い編み上げ靴だよって、ロートに教えてもらった。この色が赤にゃんだ。ご主人様、,バラの花を見て、きれいにゃ赤だねってあたしをにゃでながら言ってたけど。あのときはにゃんかよく分からにゃかったその赤が今、鮮やかに見える。

1着じゃ心許にゃいからって、3着の着替えと下着も数着。それに替えの靴とそれらを入れる黄色いリュックを買ってもらい、あたしはご機嫌だった。あたしのしっぽもうれしいのかひょこひょこ動く。


「それはにゃに?」

 洋服と引き替えに丸いものを出すロートに聞くと,お金だと言う答えが返ってくる。

「お金ってにゃに?」

「そこからかい!!!」

 ズィルバーがわめく。

「どこのお姫様だよ。」


 ズィルバーはあたしのことにゃんだったと思ってんだ。




「あたしは獣人(にんげん)じゃにゃかったんだよ。獣型(げんしじん)だったんだよ。」

 最初の話をちゃんと覚えていたので、そう言ったら妙な顔をしていた。

 ロートは分かっていたみたいで、

(なり)が変わったから、大変なんだよ。ズィルバーも、気を遣ってやりな。」

 って言ってくれていた。

 宿屋に帰ってきて、夕飯を二人の監視付きで食べ、(いちいちうるさいの。いいじゃにゃいの、ちょっとくらい。)温泉のお湯につかったら、もう寝る時間。



 そうそう。温泉につかるときは、トイレの使い方を教えてくれた人が付き添ってくれた。


 まだ、建物が出来ていにゃいから、簡単な囲いしかにゃかったけれど、ちょっと臭くてしょっぱいお風呂で、ほかほか芯まで温まった。体はちょっとぺたぺたするけど、つるつるになった。




 あたしはお風呂が大好き。


 ご主人様達は猫の体には良くにゃいからって,時々しか入れてくれにゃかったけど、入ったら上がりたくにゃいのよ~。


 でも今日は付き添ってくれる人に悪いから、いつもより早く上がっちゃう。


 毛がしっぽと頭にしかにゃいから拭くのも簡単・・・でもにゃかった。




 この世界にはドライヤーがにゃいみたい。


 そういえば、車も見ないにゃー。


 電灯もにゃいみたいにゃ気がする。




 まあ・・・あたしは暗いとこでも目が見えるから。


 家にいたときより薄暗いけれど,・・・そういえば、薄暗くても誰も気にしていにゃいみたい。




 寝るときには、ズィルバーのシャツを借りたまま・・おいこら、返せよって声を無視して・・・




 お休みなさい。あたしはくるりとまるまって、しっぽを捕まえた。至福のひととき。あたしはしっぽの先をしゃぶりながら寝る癖がある。ああ幸せ・・・あら・・しょっぱい。あたしのしっぽ。先っちょが黒くてしゃぶりだこができている・・今日のしっぽは・・・しょっぱいけど・・・しょっぱいけど・・・




・・・zzzzz・・・




『古代海水は臭う。だが,その塩分は体にまといつき、皮膚の状態を良くする・・・色は黄褐色。しょっぱすぎて飲用には向かない。』・・げっ・・・あたし飲んじゃったよ~









読んでいただいてありがとうございます。是非、たくさんの皆さんに読んでいただきたいと思っています。



「ほっと・すぷりんぐ・にゃあにゃあ」を書き直そうとしたのですが、なかなかうまくいかず、はじめから書き直してしまえ。と、連載を決意しました。ストーリー自体はそんなに大きく変わっていませんが、細かい設定やにょろにょろの出番などがかなり変わります。

楽しいことが大好きです。

ものすごく忙しい日々の中ですが、週に2回程度の投稿をしたいと思っています。

よろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ