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伝説の友達物語  作者: サラマンダー・ヒトシ
2/2

序章2

ある日ライオットが7歳の時の出来事である



アリサイスを含む村のちびっこ達と一緒に冒険ごっこをしていた時にそれは始まった。



「みんな、今日はもっと奥まですすんでみよう」



ちびっこの大将がみんなに伝える



「危ないからこれ以上はだめだよ」



間髪入れずにライオットは答える。7歳ながらも物事の危険かそうでないかの判断力については少年たちのグループでライオット以上のものはいない。父親が狩人なのでそういったことはよく教えられていた。



「この奥は大人と一緒じゃないと危ないんだ。


このまえ父ちゃんの狩りに無理言ってアリサイスと一緒についていったんだ。


そのときおれは怪我をしそうになったんだからな。」



そう自信たっぷりに答える



すると周りからはバカにしたように笑いが起きる



「それはお前等がドジなだけだろ!


俺たちは来年は10歳だ!


7歳と一緒にするな!」



ライオットはちびっこ大将に突き飛ばされ尻もちをつく。



「それにこの辺りは俺も親父ときた!



そのときは魔物どころか獣一匹いなかったんだからな!



お前がビビってるだけだ!この嘘つき!」



「ライオットはうそなんか言ってない!」


アリサイスが叫ぶ。


「それにライオットのお父さんは村でいちばんの狩人よ!



そんなひとと一緒に行っても危険なのだからわたしたちだけじゃあぶないわ」



もうすぐ10歳を迎える少年もアリサイスの気迫に押されてしまう



「ッヘ!それじゃあ勇気が足りないお前たちはここで冒険ごっこの続きでもしてろよ!



俺たちは本物の冒険をしてくるぜ!いくぞ!」



ちびっこ大将はそう吐き捨て、ライオットのことを笑った数人と一緒に森の奥に走りだす。



「まてって!本当にきけんなんだ!」



ライオットは立ち上がりちびっこ大将を追いかけようとするもアリサイスに腕を掴まれ止められる



「ライオットひとり行っても解決にはならないでしょ」



「それでも危険なところにいかせるわけにはいかないよ!」



「そうよ!だから一緒に行くの!



みんなは大人の人たちにこのことを伝えて」



残った友達にそう伝えるとアリサイスはちびっこ大将を追いかけた



「頼んだよみんな!」



そういうとライオットも森の奥に向かっていった。



ーーーー


「本当の冒険って感じでワクワクするなぁ」



少年たちは普段大人たちが使っているであろう道を進んでいた



「このスリル感がたまらないね」



「そうかぁ?俺は拍子抜けって感じだ」



ちびっこ大将はぼやくように続ける



「大人たちは俺たちが村の外や森に出ることをいやってほど嫌う



俺たちはもうじき10歳になるしその時には選定だって受ける!



もしも勇者になったとき魔物や獣の一匹や二匹駆除してないと都の奴らにバカにされるぜ」



「確かに勇者の選定のことを考えるとそろそろ駆除できないとだめだよね」



「それなのに大人たちは俺たちにその機会さえくれない!



でも考えたんだ機会がないなら作ればいいってな!」



「なるほど!あたまがいいね!」



「それにこの前村に入ってきた魔物を追っ払ってるところを見たけどあれくらいなら俺達でも楽勝だ」



そういいながら少年たちは森の奥深くまで進んでいった。



ーーーーー


「アリサイス…、この前来た時より森が静かじゃない?」



「確かに、この前おじさんときたときはもっと光というか温かさみたいなものを感じたよね」



「そうだね。


でも今は逆に冷たい、雨がふったあと、いや、雪がふってるみたい」



「お皿を割っちゃったときみたいな感じがするよね」



「なんとなくわかるよその気持ち



止まって…、何かいる」



ライオットはそういい前方に何かを見つけた



「魔物だ。それにみんなもいる」



「本当だ…、どうするの?」



「向こうからはこちらに気づいてない。今なら後ろから不意を突けばみんなを逃がす隙くらいは作れるかもしれない…


いってくる!!」


 

------


「おかしいこんなはずじゃ…」


さっきの魔物は簡単に追っ払えたのに」


「どうしようこのままじゃ食べられちゃうよ」


「に、逃げよう…」


「あ、足が動かないよ…」


魔物が一歩また一歩と子供たちに迫る


「もうダメだぁ…」


子供たちが諦めかけたときに


「こっちを向けええええええええええええええええええええええええ!!!!!」


飛び出したライオットが吠える


魔物はライオットのほうを向く


「今のうちに早くこっちに!」

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