かんきょう
4月に入りましたね。新卒の方は初めて仕事をされていると思います。新しい経験や体験したことのない日々がたくさんあって楽しみですよね。各学年の1年生は、新しい環境で仲間ができるかどうか不安だったり楽しみだったりしますよね。私は、週1でここに掲載していく予定での今回で2回目なのでこのモチベーションを維持しつつ執筆していきたいですね。
かんきょう
人類が平等となる少し前の話。全人類の人口が地球で賄えないくらいの人口に増えすぎた。爆発的に増える人口のなか人々は多方面からの危機に追いやられた。まず食糧問題・住居問題・環境問題・経済による貧富の格差。というような大きな問題が地球人に差し向けられた。この問題をどうするべきか、賢い人たちは考えた。しかし思いつかなかった。そしてじっくり考える猶予もなくなってきた。政治家たちは国の行く末を放棄したところも出始めて世界の均衡が崩れかかってきた。
しかし、ある時一人の科学者が考案した案件が世界を震撼させるものとなった。それは、みんなから直接的に言うのは禁忌・禁止され言った者については現行犯逮捕または刺・射殺をされた。アレの開発に国は力を注いだ。なりふり構わずだ。アレの開発にはたくさんの命が犠牲になった。開発に人口の約3割が犠牲になった。それでも地球に飽和し続ける地球人。開発にあたり崩壊した国々は約4割が崩壊した。
アレは大きな犠牲があったにもかかわらず完全には完成に至っていない。そのために新たに犠牲になる命がではじめた。はじめは、動物実験が多かった。しかし研究や開発が進むにつれて、人間も投入されるようになった。国際法が定める奴隷制度も廃止。人間が物のように扱われるようになった。すべてはアレを開発させ、人間の半永久的な繁栄のために……。
人々は考える。「いつになればこの地獄から脱することができるようになるのだろうかと……。」
そう考える間に国家はアレを人々に提供し、それを付けた人を見て周囲からは、『生きた屍』のようだと言う人もいた。アレを付けた人は人間性がどこか穏やかになった。短気だった人もせっかちだった人もすべて。アレの提供に「ノー」と拒む人はその当時誰もいなかった。なんせ、みんな穏やかな性格になるので争いも諍いも言い合いも何も起こらなくなってしまったからだ。あまりにも急激な社会の変化についていけなくなってしまった人は、政府からのお役人が強制連行していった。それに疑問に思う者は、誰一人いなかった。だってみんな『生きた屍』にように穏やかな性格の持ち主だからだ。
違和感に気づくには遅すぎたかもしれない。「私たちはこれで良いのか……。」気づくころにはすべての人が国……いや世界に管理された環境へと変わっていった。政府に囚われていない人々は、世界のやり方に疑問を持ち、思想の歪みが生まれた。
そしていまだに、アレの核なる者は現れていない……。
また来週まで楽しみに待っていてください。ではまた!!